...」老紳士は一しきり濃い煙をパイプからあげながら...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...アーメンという声の一座の人々からあげられるのを待って室(へや)にはいった...
有島武郎 「或る女」
...男の子たちが橋からあげる紙鳶は図592で示す...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...左側からあげてみると...
梅崎春生 「庭の眺め」
...あたしからあげてもいいわ」「莫迦(ばか)なことを……」そういって私は席に戻った...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...容疑者を片っぱしからあげようと言ってた」容疑者のなかに俺の名も出ていたのではないか...
高見順 「いやな感じ」
...ふたごだからあげないわよ...
壺井栄 「柿の木のある家」
...間もなく井戸からあげて来た槍の穂で裏付けられました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...廻り遠や此處からあげまする...
樋口一葉 「たけくらべ」
...廻(まわ)り遠(どほ)や此處(こゝ)からあげまする...
樋口一葉 「たけくらべ」
...金五郎は、二本の日本刀を、交互に、盥の中で、ころがしながら、ときどき、水からあげる...
火野葦平 「花と龍」
...眼を地面からあげるたびに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...手拭はいま水からあげでもしたように...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...必要なときにはこっちからあげると云いましてね...
山本周五郎 「末っ子」
...持ってった傘をどうしたろう」「いいからあげてやんなよ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...水からあげたような……」お時(とき)の顔に...
吉川英治 「神州天馬侠」
...内匠頭が――内匠頭がっ――』上ずった声を額からあげて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...これは俺からあげるのだからと云いながら手拭やら煙草やら菓子包やらを無理強いに押し込んで呉れた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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