...それとも子供のかよわい手か...
有島武郎 「An Incident」
...足はかよわい足は痛みを強く感じる...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「鷹の井戸(一幕)」
...「かよわい糸子さんを威(おど)かしの種に使おうなんて...
海野十三 「蠅男」
...あたし自身が犯人だと疑われることはないの? かよわい女だから...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...妹はかよわい身一つで病人の看護もせねばならず世話のやける姪をかかえて家内の用もせねばならず...
寺田寅彦 「障子の落書」
...この死滅した昔の栄華と歓楽の殿堂の跡にこんなかよわいものが生き残っていた...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...かよわい糸でつるされているように見えるが...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...かよわいアルノー夫人によりかかりたがっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かよわいお雪ちゃんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんなかよわい二人だけで...
中里介山 「大菩薩峠」
...相手はかよわい女でありましょうが...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...かよわいからだに全力をこめて引き戻したのである...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...あの不幸なファエトン*が人間のかよわい手で父の馬の手綱をさばこうとしたために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大部分をこのかよわい漂泊者に認めなければならぬのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...――かよわい女にはね」「もちろんですとも」こう云いかけて...
山本周五郎 「風流太平記」
...かよわい腕の根へ打ち下ろす...
吉川英治 「鬼」
...於菊どのも決死組のうちに加わっていたのでございまする」「あのかよわい身で」「父の与次右衛門は年老(としと)っておることゆえ...
吉川英治 「黒田如水」
...かよわい貂蝉はもうどうしようもなかったろう」彼の蒼白い顔は...
吉川英治 「三国志」
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