...女々(めめ)しさを退けるようにむずかゆい手を腕の所で堅く組む...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...ヨオ背中がかゆいよオなどといって書生を怒らせたものである...
海野十三 「蠅男」
...かゆいところに手が届くように父の看護をするので...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「恐怖の幻兵団員」
...また如才なくてかゆいところへ手の届くような者もあります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...さかなを引く猫にあてても描はかゆいとも思やしません...
太宰治 「新釈諸国噺」
...ようやく離れたあとでもからだじゅうがかゆいような気がした...
寺田寅彦 「柿の種」
...かゆい所をかくに類した感じがある...
寺田寅彦 「備忘録」
...それがかゆいものだから...
永井隆 「長崎の鐘」
...かゆいところに手の届くほど親切にして下さるお方のところへも行きたくありません...
中里介山 「大菩薩峠」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...ついでに背中(せなか)のかゆいところまでかくのですが...
新美南吉 「和太郎さんと牛」
...ひとり畝道をあるきつかれて野中の丘に坐すればなにごとの眺望かゆいて消えざるなし...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...身体のかゆい場所を見つけた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...かゆいブツブツが出来て...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...かゆい所へ手の届くようなもてなしぶりです...
三浦環 「お蝶夫人」
...少しかないと舌がかゆいでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...変にかゆいようなの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かゆい所へ手が届くほどだった...
吉川英治 「私本太平記」
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