...女々(めめ)しさを退けるようにむずかゆい手を腕の所で堅く組む...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...○かゆい(家につくちょっと前から始まる)――なんで...
海野十三 「地獄街道」
...痛いやらかゆいやら...
大杉栄 「獄中消息」
...あれがこのかゆいのや痛いのにも大ぶ応用されて来た...
大杉栄 「獄中消息」
...背中のかゆいところを掻くにも「孫の手」と名づける道具を用いるが...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...また如才なくてかゆいところへ手の届くような者もあります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...ようやく離れたあとでもからだじゅうがかゆいような気がした...
寺田寅彦 「柿の種」
...かゆい所をかくような気がする...
寺田寅彦 「路傍の草」
...可なりかゆい処へ手の届いたという感じを与えるもので...
戸坂潤 「読書法」
...それがかゆいものだから...
永井隆 「長崎の鐘」
...かゆい所へ手の届くようなもてなしぶりです...
三浦環 「お蝶夫人」
...少しかないと舌がかゆいでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...変にかゆいようなの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
三好十郎 「捨吉」
...往々にして手がひとりでにかゆい所にとどいてしまうように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分自身でのほうがかゆいところにまで手がとどいた...
山川方夫 「愛のごとく」
...あっちもこっちもかゆいのである...
山之口貘 「詩とはなにか」
...かゆいところを掻かないではいられなかったのである...
山之口貘 「詩とはなにか」
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