...ファラデーの講演振りは雄弁術で教えるような人工的の所にはかぶれなくて...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...あれなども西洋かぶれすぎると思う...
上村松園 「京のその頃」
...破れかぶれになっているものと見える...
太宰治 「新ハムレット」
...陸軍かぶれのした証拠なり...
永井荷風 「洋服論」
...然し惑つた末には人は心にもない處置をしてしまふことがあるので僕も一方病院の者や知人などに對しての恥辱をも感じたので遂やぶれかぶれで思ひ切つた手紙を出した...
長塚節 「開業醫」
...すっかりかぶれてしまって...
中谷宇吉郎 「若き日の思い出」
...七五郎 相変らずお前は軍師(ぐんし)かぶれが強いなあ...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...やぶれかぶれなのよ...
林芙美子 「浮雲」
...やぶれかぶれになるものだわ...
林芙美子 「浮雲」
...やぶれかぶれの大声であった...
本庄陸男 「石狩川」
...その破れかぶれなりのかたちが千差万別といふわけぢやないんだらうか...
牧野信一 「歌へる日まで」
...もう父親には破れかぶれになつてゐたから第二の短篇は易々と書いてのけた...
牧野信一 「父を売る子」
...中川も妹にかぶれてや食物道楽に心を奪われ...
村井弦斎 「食道楽」
...ホゼルはかぶれることで...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...てめえと弦之丞だけは」悪鬼は破れかぶれとなって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...破れかぶれだ」「えっ……」「生命(いのち)が惜しいと思ったら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それにもう破れかぶれな気もちもある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...帽子さえかぶればいいんだわ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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