...近ごろは西洋かぶれの流行から一般の美意識は二重まぶたを好むようであるが...
伊丹万作 「顔の美について」
...君の細君にかぶれて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...破れかぶれなのです...
太宰治 「駈込み訴え」
...やぶれかぶれになり...
太宰治 「竹青」
...いつも従弟の顔を見るとその男らしい果敢な気風にかぶれるせいか...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...少し思想かぶれがしていたところから...
徳田秋声 「縮図」
...もしかぶれ甲斐(がひ)のしない空気で...
夏目漱石 「『三四郎』予告」
...俺はもう破れかぶれだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やぶれかぶれで、またぬか漬けの茄子(なす)を出して食べる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...こうなればもう破れかぶれ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...やぶれかぶれだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...第二十六章 やぶれかぶれ女性陣が席を外すと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...もう破れかぶれだ――天気になれ...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...忽(たちま)ち心づけば身に熱気を感じて心地なやましく内に入り障子たつると共に蒲団引きかぶれば夢にもあらず幻にもあらず身は広く限り無き原野の中に在りて今飛び去りし蝶と共に狂ひまはる...
正岡子規 「小園の記」
...「すこし兄貴は孔子にかぶれておる...
吉川英治 「三国志」
...罪は一人がかぶればよい...
吉川英治 「私本太平記」
...衆を組んで破れかぶれに斬りだす者――いちじにワーッと喊声(かんせい)をあげると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...破れかぶれになっている旅川周馬だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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