...葉子はただ無性にかぶりを振るばかりで...
有島武郎 「或る女」
...かぶりを振るばかりだった...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...笑つてかぶりを振る...
太宰治 「お伽草紙」
...(アルカージナに)もう一日、いようじゃないか!アルカージナ、かぶりを振る...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...いやな顔をしてきわめてゆっくりかぶりを振るのもある...
寺田寅彦 「柿の種」
...「この人じゃない」大きくかぶりを振るのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「この人ぢやない」大きくかぶりを振るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...倉賀屋が一つかぶりを振ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たゞ激しくかぶりを振るばかりであつた...
牧野信一 「タンタレスの春」
...自尊心でも傷つけられた如く鷹揚にかぶりを振ると...
牧野信一 「街角」
...スミかぶりを振る...
三好十郎 「おスミの持参金」
...かぶりを振るスミ...
三好十郎 「おスミの持参金」
...かぶりを振る)いいえ...
三好十郎 「その人を知らず」
...狗(いぬ)もかぶりを振るだろう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...かぶりを振るだけなのである...
吉川英治 「篝火の女」
...「喰べた」かぶりを振ると...
吉川英治 「新書太閤記」
...「このあたりで、十四、五歳の御曹子を、お見かけになりませんか」「さ?」兄を、ふりかえって、「見ましたか」「いや」範綱が、かぶりを振ると、三名の寺侍は、彼の方を見て、また、言葉の不足をつぎたした...
吉川英治 「親鸞」
...頼朝は唇元に、笑靨(えくぼ)をつくって、「いいえ」静かに、かぶりを振る...
吉川英治 「源頼朝」
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