...明日あたりまた手紙が来ることだろうと思うが――俺がこないだ書いた手紙はかなり向う見ずなものだったなあ...
伊藤野枝 「出奔」
...全く無根の妄想なること明らかなり...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...こいつは三匹(びき)ともかなり上等(じょうとう)のランチュウです...
大下宇陀児 「金魚は死んでいた」
...木びき工場をしてゐる私の家からは学校はかなり遠いのでした...
アルフオンズ・ドーデー Alphonse Daudet 鈴木三重吉訳 「村の学校(実話)」
...そこまで考えるのはかなり極端なことだけれども...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...これらをいかにして「分子」に分析するかはかなりむつかしい問題ではあるが...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...終日ぬぐい去られなかったばかりか――かなり奇妙な印象をとどめたのだった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...かなりお喋りをしていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...金廻りはかなりよろしく...
中里介山 「大菩薩峠」
...かなりあったのであるが...
中谷宇吉郎 「温泉1」
...旋回で高度がかなり落ちるので...
中谷宇吉郎 「「もく星」号の謎」
...エジプトという国の固有な名前に由来する化学はかなり発展した〔エジプトの古代の現地名はケメト...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...「背の高さは?」「かなり高い方でございました」「天蓋や...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――亭主もゆき子もかなり酔つぱらつてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...三角がかなり急であるが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...鶴(つる)看(み)る窓の月かすかなり風吹ぬ秋の日瓶(かめ)に酒無き日この「風吹ぬ」を私などは「風吹かぬ」と解し...
柳田国男 「木綿以前の事」
...男は初めからかなり酔っていたが...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...いつも夜はかなり遅くなった...
吉川英治 「親鸞」
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