...望(のぞみ)もかなうし...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...探検団がボートに積んで来た食糧はここ四五日間をふつうにまかなうに十分であった...
海野十三 「恐竜島」
...彼の強い腕っ節にかなう者はなかった...
豊島与志雄 「狐火」
...願いごとかなう」「願いごとって...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...武士の趣味にかなうように...
中井正一 「美学入門」
...叶屋(かなうや)の奉公人の身許をみんな洗つてくれ」平次もよく/\手に餘つた樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...真実の朱点を打って死にたいという望みもかなうわけである...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...いっかなうけひかねえのだから...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...極めておだやかなうちに一抹の苦みをもって...
「おもかげ」
...わたしの気分が万々一わたしの生きている間にどこぞの君子人(オネトム)のお気にかなうようなことになるなら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...其印象のまだ鮮かなうちに...
柳田國男 「夢と文芸」
...「あいつの手の早いのにかなう者あねえだろうな」「すみは手も早えが端唄(はうた)もうめえ」と大きいほうの男が云った...
山本周五郎 「ひとでなし」
...女房とたくさんな子供らの入費をまかなうにも足りなかつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...つつましやかなうたた臥(ふ)し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...男が戦にのぞむ勇気もかなうまい』『男と生れたら...
吉川英治 「篝火の女」
...またよく兵の機謀にかなうもの...
吉川英治 「三国志」
...敵の後を追うこともかなうまい」と答えた...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...「――帰参のかなう日が来たぞ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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