...かっぱらいのように生の一片をひったくって逃げて来なければならないのだ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...つまり彼はスリ、かっぱらい、其他類似の小悪事によって暮しを立てていたのである...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...かっぱらいをすればいいんだからね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「少年たち」
...かっぱらい挟箱(はさみばこ)だと思うと違います4は四の字でございますフォーア...
中里介山 「大菩薩峠」
...ある店からボタンを一揃いかっぱらいましてね...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...いつでもそのたんびかっぱらいでもした小僧のように逃げ出してきたことになる」二年...
正岡容 「小説 圓朝」
...二つの監房に二十何人かの男が詰っているがそれらはスリ、かっぱらい、無銭飲食、詐欺、ゆすりなどが主なのだ...
宮本百合子 「刻々」
...この間自分のにせものが大阪にあらわれて宿やでかっぱらいして逃げたのですって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かっぱらいする女が自分のにせで通る...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...じっ平も忠もかっぱらいなんかしたことがあるんで...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...どうぞ私のところはひとつお目こぼしを」「お目こぼしといってなにも儂は博奕(ばくち)やかっぱらいの詮議をしているわけじゃあない...
山本周五郎 「長屋天一坊」
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