...煙ったい暗黒の中に丁子だけがかっちりと燃え残っていた...
有島武郎 「星座」
...かっちりしていた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...かっちりした肉づきをしているのが妙子で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...大きな鉄の蓋(ふた)がかっちり閉め切られています...
豊島与志雄 「不思議な帽子」
...かっちりと電燈が台所じゅうを照らしている...
「赤い貨車」
...充実した自然がかっちり日本的な木枠に嵌(は)められて由子の前にある...
宮本百合子 「毛の指環」
...四五十円でもかっちりとやってそれで暮して(暮せる由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いわゆるかっちりやでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...思っていたあなたのお顔と一寸見ちがえるようにかっちりと厚みが出ていらして本当にうれしゅうございました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かっちりとした若い男(武士)が物をかいている筆をやすめ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...古い美味な葡萄酒のように花の姿はかっちりと充実し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...網盥をうごかしたのでかっちりと音を立てた...
室生犀星 「蛾」
...かっちりとひき緊った線...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...かっちり緊(しま)った足や腕などは...
横光利一 「上海」
...かっちりと肉のしまった面(おも)ざしをもった二十六...
吉川英治 「私本太平記」
...背のすぐれた大坊主と肉のかっちりと緊(し)まった四十前後の痩せがちの僧とが...
吉川英治 「親鸞」
...かっちりとした印象を与えない...
和辻哲郎 「京の四季」
...いかにもかっちりとして並んでいる感じ...
和辻哲郎 「人物埴輪の眼」
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