...指節(ゆびふし)の太い手の恰好(かっこう)には...
芥川龍之介 「報恩記」
...――炉端のようなおなじ恰好(かっこう)に...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...それで運転手は頭を下げた格好(かっこう)になった...
梅崎春生 「記憶」
...二十面相とはかっこうの取り組みでございましょうて...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...そのかっこうが、死んでいるとしか思えない...
江戸川乱歩 「影男」
...どうにも恰好(かっこう)がつかなかったのである...
太宰治 「正義と微笑」
...立って激しく活動をする人形がへんに不恰好(ぶかっこう)なのは...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...脚を蹈ん張ってぐっと睨(にら)まえる恰好(かっこう)と云ったら...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...背中のない鵞鳥(がちょう)の恰好(かっこう)をした灰皿があるんですよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「小波瀾」
...いかにも見えそうなかっこうで写真に顔を向けている磯吉の姿に...
壺井栄 「二十四の瞳」
...ぶかっこうながら丈夫な...
徳永直 「白い道」
...去るほどにその格好(かっこう)たるやあたかも疝気持(せんきもち)が初出(でぞめ)に梯子乗(はしごのり)を演ずるがごとく...
夏目漱石 「自転車日記」
...座布団の上から引摺(ひきず)りおろした恰好(かっこう)に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四五四 (七二・九%)括弧(かっこ)のなかは帆汽船合計船舶総トン数にたいする帆船トン数の比率である...
服部之総 「黒船前後」
...春さきの陽(ひ)を受けて安らかにのびのびと睡(ねむ)っているような恰好(かっこう)だった...
原民喜 「永遠のみどり」
...ね」阿賀妻は同じ恰好(かっこう)で歯をせせりつづけた...
本庄陸男 「石狩川」
...その客の奇抜(きばつ)な恰好(かっこう)を見ると...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...あなた任せのかっこうなのだ...
吉川英治 「随筆 新平家」
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