...べっかっこをして...
泉鏡花 「霰ふる」
...僕は突き出した餌箱の恰好(かっこう)がつかず...
梅崎春生 「魚の餌」
...色々な恰好(かっこう)の箱を拵(こしら)えました...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...弟子に投げられるのも恰好(かっこう)が悪く馬鹿々々しいと思い...
太宰治 「新釈諸国噺」
...私はただはだしで歩いている子供の足の裏がどんなになっているのだろうという好奇心だけであんな恰好(かっこう)をしただけだ...
太宰治 「美男子と煙草」
...日野さんのその坊っちゃんという人の容貌(かおかたち)背恰好(せいかっこう)を話して戴けまいかという私の頼みに応じて...
橘外男 「逗子物語」
...三時間で行ってこられる恰好(かっこう)な散策地でわれもひともちょっと考えつかないようなわすれられた場所はないものかとしあんしたすえにいつからかいちど水無瀬(みなせ)の宮へ行ってみようと思いながらついおりがなくてすごしていたことにこころづいた...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...明日か明後日までに確乎(かっこ)たる返事を齎(もた)らそうと言って...
田山花袋 「蒲団」
...不恰好(ぶかっこう)で重たくてもまだ百姓達の間には売れた...
徳永直 「冬枯れ」
...」とマリユスは荒い決心と確乎(かっこ)さとをもって言った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...だらしのない恰好(かっこう)をして寝そべって...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分は今に長蔵さんが恰好(かっこう)な所を見つけて...
夏目漱石 「坑夫」
...オルガニストとして確固(かっこ)たる名声を保ち続けた...
野村胡堂 「楽聖物語」
...まさに図星といった恰好(かっこう)です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...祖母が縁先に円くなって日向ぼッこをしている格構(かっこう)...
二葉亭四迷 「平凡」
...梳(くしけず)らない毛髪や不恰好(ぶかっこう)に結んだネクタイや悪い顔色などのなかに...
堀辰雄 「聖家族」
...分らぬような恰好(かっこう)をしてあるき...
柳田国男 「木綿以前の事」
...例の不恰好(ぶかっこう)な腹は...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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