...かちんとたゝきわつて...
鈴木三重吉 「ダマスカスの賢者」
...かちんと音を立てて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...お鳥目はかちんと音をたてて...
薄田泣菫 「茶話」
...ひとりで退屈まぎれに火箸(ひばし)の曲ったのを直そうと思ってかちんかちん火鉢のふちにたたきつけていたら...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...一生懸命にかちんかちんやっています...
豊島与志雄 「香奠」
...かちんと叩いて「東西東西...
直木三十五 「南国太平記」
...ランプの丸いガラスの笠とほやとが觸れるのでかちん/\と微かに鳴つたのである...
長塚節 「開業醫」
...娘は再び雜巾で縁側を拭いて雨戸をそつと立てゝかちんと掛金をかける...
長塚節 「開業醫」
...ゆき子はかちんと心へ触れるものがあつたが...
林芙美子 「浮雲」
...かちんと僕に戻つてくる...
原民喜 「魔のひととき」
...御餅(おかちん)を焼くには火が足らないよ...
樋口一葉 「わかれ道」
...歳の市での梅の花とお供餅(かちん)を買って帰って来たのは二時過ぎでしたの...
久生十蘭 「魔都」
...犬の威嚴だつたのよ!なんだかちんぷんかんなことを言つてるでせう...
水野仙子 「犬の威嚴」
...なんだつて青銅の火鉢へかちんかちんと煙管を叩きつけるんだもの...
水野仙子 「四十餘日」
...かちんかちんと葉と葉がすれあって音をたてたようにさえおもわれ...
宮沢賢治 「鹿踊りのはじまり」
...かちんかちんと葉(は)と葉(は)がすれあつて音(おと)をたてたやうにさへおもはれ...
宮澤賢治 「鹿踊りのはじまり」
...睡眠薬の大粒をかちんと二つに割って口中にふくみ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...これが繁次にかちんときた...
山本周五郎 「落葉の隣り」
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