...貞水の講談「かちかち甚兵衛(じんべえ)」がはじまった...
芥川龍之介 「水の三日」
...瓶やコップの触れる音がかちかち響いた...
梅崎春生 「桜島」
...かあちかち、かちかちッ...
海野十三 「少年探偵長」
...皿の物をかちかち突つきながら揚(あ)げ立(たて)のフライのやうな新しい書物の講釈から...
薄田泣菫 「茶話」
...かちかちしていてうんざりした事をおぼえている...
高村光太郎 「小刀の味」
...ちかちかちかちかと...
竹久夢二 「街の子」
...時計のかちかちを數へろとか...
太宰治 「思ひ出」
...風呂場は氷でかちかち光っている...
夏目漱石 「永日小品」
...それをかちかちと打合せながら...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...かちかちに凍りついた物干綱にさがつてゐるあの洗濯物! それは一昨日訪ねて來た時とそつくりそのままではないか?「こいつアただ事ぢやないぞ...
南部修太郎 「死の接吻」
...人声やハンマーの音やグラスのかちかちいう音が聞こえた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...「へい おどって うきぴょんの ペットさんロンドンの あきんど ぜんしん まっ赤えりは シルクで ふちどりは 金おきんどたちは うかれて ねりあるき!」みんな ゆびぬきを かちかち...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「グロスターのふくやさん」
...かちかちにかたく固く凍えた...
本庄陸男 「石狩川」
...わが邦の「かちかち山」の話も兎の智計能く狸を滅ぼした事を述べ...
南方熊楠 「十二支考」
...光は針や束(たば)になってそそぎそこらいちめんかちかち鳴りました...
宮沢賢治 「インドラの網」
...代ってこれに化けたというかちかち山式風説は認めず...
柳田国男 「山の人生」
...そして彼はまもなく黒(くろ)ン奴(ぼ)のようなかちかちに肉の緊(し)まった凄い男を一人つれて階上へもどって来た...
吉川英治 「新・水滸伝」
...肉はかちかちに凍(こお)ってしまって...
吉田甲子太郎 「負けない少年」
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