...貞水の講談「かちかち甚兵衛(じんべえ)」がはじまった...
芥川龍之介 「水の三日」
...紙の刻み目が音響機のかちかちという音を再現するので...
石原純 「トーマス・エディソン」
...かあちかち、かちかちッ...
海野十三 「少年探偵長」
...氷のかちかち凍ったくろい三百のあたま...
大江鉄麿 「市立共同宿泊所」
...皿の物をかちかち突つきながら揚(あ)げ立(たて)のフライのやうな新しい書物の講釈から...
薄田泣菫 「茶話」
...ちかちかちかちかと...
竹久夢二 「街の子」
...かちかちと老人の棒に当てました...
田中貢太郎 「死人の手」
...こんなにかちかちにならない方が...
直木三十五 「大阪を歩く」
...わたし御話しが大好き」と云ったのはとん子で「やっぱりかちかち山の御話し?」と聞いたのはすん子である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...人声やハンマーの音やグラスのかちかちいう音が聞こえた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...かちかちと試驗管を觸れ合せて...
水野仙子 「嘘をつく日」
...わが邦の「かちかち山」の話も兎の智計能く狸を滅ぼした事を述べ...
南方熊楠 「十二支考」
...桃太郎かちかち山は誰も皆知れる話なれば誰人より聽き覺えしかを知らざれども...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...活人形の顔や手足のかちかちした肌色と着せられている菊の花びらのやわらかく水っぽい感じの対照も妙だった...
宮本百合子 「菊人形」
...代ってこれに化けたというかちかち山式風説は認めず...
柳田国男 「山の人生」
...歯がかちかちと鳴った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...鼡捕りの鋼鉄の歯のようにかちかちと噛み合つた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...堅気(かたぎ)の中でもかちかちの吝嗇屋(しまりや)らしく聞えるが...
吉川英治 「魚紋」
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