...家中(かちゅう)の者の話声とかが聞えただけで...
芥川龍之介 「忠義」
...会場にはその宗の信徒と他宗よりの来観者はその席をわかち...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...行為の上に現ずるものとの二種に分かちてこれを略陳せんに...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...その地をわかちて...
太宰治 「地球図」
...そしてそれがひとり息子であったりすれば英雄の価値(かち)はいっそう高くなった...
壺井栄 「二十四の瞳」
...その主旨のためにかち得られた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...眇目(めつかち)が千兩箱の夢でも見たと言ふのか」「驚いたなア...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつからともなく背中と肩の辺が何だか特にひどくちかちかするように感じ出した...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...下等士族を徒士(かち)または小役人(こやくにん)といい...
福沢諭吉 「旧藩情」
...何処へ行って了ったのかちょっとも帰って来ないんだもの...
細井和喜蔵 「モルモット」
...明日は五千部も売れんぞ」次長がせっかちに割り込んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...幸子ちゃんのところへ門の鍵やポストのものとりにたかちゃんが行っていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...必らずスピッツの牙とかち合うのであつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...お徒士頭(かちがしら)...
吉川英治 「大岡越前」
...勝戦(かちいくさ)に驕(おご)り...
吉川英治 「三国志」
...また袁紹は気勢ばかりあげているが、部下の田豊(でんほう)、審配(しんぱい)、許攸(きょゆう)などの良将もみな一致を欠き、加うるに、袁紹自身の優柔不断、なんで神速の兵をうごかせましょうや」その説は、自分の志望と合致したので、曹操はたちどころに決心して、軍監、参謀、各司令、糧食、輸送などの各司令を一堂によび集め、「兵二十万をととのえ、五部隊にわかち、三道より徐州へ攻め下れ」と、軍令を発した...
吉川英治 「三国志」
...丸根の勝軍(かちいくさ)につづいて...
吉川英治 「新書太閤記」
...物頭(ものがしら)の大岡忠右衛門(おおおかちゅうえもん)の私宅を訪ねた...
吉川英治 「新書太閤記」
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