...雲一つなき天(そら)に片割月(かたわれづき)が傾いて...
石川啄木 「鳥影」
...……真黒な雲の間から時々片破月(かたわれづき)の顔を出すのが...
石川啄木 「漂泊」
...八日許りの片割月(かたわれづき)が浮雲の端に澄み切つて...
石川啄木 「天鵞絨」
...謂ってみりゃ支那人の片割(かたわれ)ではあるけれど...
泉鏡花 「海城発電」
...いつて見りや支那人(チャン)の片割(かたわれ)ではあるけれど...
泉鏡花 「海城発電」
...かたわれの月(つき)なにしろ子(こ)どもですから...
五十公野清一 「一休さん」
...埴土(はに)のかたわれ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...かたわれ月ぐらいのところだった...
海野十三 「三十年後の世界」
...今宵し六日のかたわれ月...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...それから醤油屋の市太郎さんの嫁さんもふたごのかたわれじゃ...
壺井栄 「柿の木のある家」
...顧みれば片破月(かたわれづき)の影冷ややかに松にかかれり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...外は片破月(かたわれづき)の空に更(ふ)けたり...
夏目漱石 「薤露行」
...イルミネーションの片割(かたわれ)を専念に見ている...
夏目漱石 「虞美人草」
...その喜劇のかたわれが二人で...
林芙美子 「浮雲」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...あん子はわたしの分身(かたわれ)だもん...
室生犀星 「神のない子」
...幼い時に何かの理由で別れ別れになっていたその片割(かたわれ)かも知れないのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...屋根裏の窓に引っかかっている春の夜の黄色い片割(かたわれ)月を見上げながら...
夢野久作 「継子」
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