...和尚は傍(かたわら)の僧と相顧みて微笑(ほほえ)んだが...
淡島寒月 「我が宗教観」
...いつて見りや支那人(チャン)の片割(かたわれ)ではあるけれど...
泉鏡花 「海城発電」
...かたわらの少女に...
江戸川乱歩 「影男」
...不具者(かたわ)のくせに...
田中貢太郎 「春心」
...ささいなことだが――単なる手続きとして――君のかたわら...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...その傍(かたわら)には丁稚(でっち)らしき小男重箱(じゅうばこ)に掛けたる風呂敷(ふろしき)を顔一面に吹冠(ふきかぶ)せられて立すくみたり云々(うんぬん)...
永井荷風 「江戸芸術論」
...片輪者(かたわもの)がだいぶ出来上りそうで...
中里介山 「大菩薩峠」
...かたわらにある日本刀を二本...
火野葦平 「花と龍」
...教鞭をとるかたわら...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...何者か道の傍(かたわら)の田の畔(くろ)に竹枝を立て書いた物を掛け置いた...
南方熊楠 「十二支考」
...遺骸の傍(かたわら)に...
森鴎外 「渋江抽斎」
...拾うて還って床の側(かたわら)に立てて置いたという例があるのを見ると...
柳田国男 「山の人生」
...こう自分の意中をかたわらに告げた...
吉川英治 「三国志」
...孔明がかたわらから言葉に気概をこめて云った...
吉川英治 「三国志」
...太子御柩(みひつぎ)のかたわらに在り...
吉川英治 「三国志」
...力者(りきしゃ)は大剣のつかをつかんで傍(かたわ)らに立ち...
吉川英治 「私本太平記」
...かたわらの者が叱った...
吉川英治 「親鸞」
...それは二三間手前でわざわざ車を止めてレールから傍(かたわ)らにひっぱって下(おろ)したのだから間違いないというし...
蘭郁二郎 「穴」
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