...トゥロンという町にはかたわ者といっては一人もいないはずなのです...
有島武郎 「かたわ者」
...二人のかたわ者はかたわがなおりかけたと気がつくと...
有島武郎 「かたわ者」
...パッと傍(かたわ)らに身を引いた...
江戸川乱歩 「断崖」
...時には暖炉(だんろ)のかたわらにばかりかじりついている上官を呪うこともあろう...
高浜虚子 「丸の内」
...サックス・コバーグ広場のことはあらかたわかった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...廓の外に化粧品の店を出すかたわら...
徳田秋声 「挿話」
...なにか暖い風が忍び込んだ様にわしの傍(かたわら)に横滑りに体を横たえる...
富田常雄 「面」
...それらの哲人らの傍(かたわら)にまた下に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ベートーヴェンの墓の側(かたわら)に葬られたが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...かたわらの彫青男が...
火野葦平 「花と龍」
...かたわらにいた「六ゾロの源」に...
火野葦平 「花と龍」
...かたわらの机にいる大川時次郎に...
火野葦平 「花と龍」
...去年から今度でひきつづき三回まで起こった幼児の行方不明事件の真相が僕には大かたわかったような気がするんだがね...
平林初之輔 「少年探偵 呉田博士と与一」
...かたわらその窮理(きゅうり)...
福沢諭吉 「慶応義塾の記」
...傍(かたわら)の坐舗(ざしき)の障子がスラリ開(あ)いて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...この時死は寝室の扉の傍(かたわら)...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...かたわの子どもを使うのだ...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...それゆえわたくしに答えた書に常泉寺の傍(かたわら)と記(しる)したのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
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