...」かたりと云う音の聞えたと思うと...
芥川龍之介 「少年」
...――が、まもなく、門上の楼に、おぼつかない灯(ひ)がともって、窓が一つ、かたりとあくと、その窓から、遠い月の出をながめている、小さな女の顔が出た...
芥川龍之介 「偸盗」
...いささかたりとも軽佻(けいちょう)...
泉鏡花 「薄紅梅」
...かたりと立掛けて入(へえ)んなすった...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...鍋も重箱もかたりとも云わず...
泉鏡花 「婦系図」
...かたりと床に落ちると...
梅崎春生 「桜島」
...台所にかたりと幽(かす)かな音がしても...
太宰治 「新釈諸国噺」
...卓子の上にかたりと置きました...
豊島与志雄 「水甕」
...もし先生の生涯に些(いささ)かたりとも贅沢らしい事があるとするならば...
永井荷風 「日和下駄」
...かたりと書物を置き易(か)える音がする...
夏目漱石 「虞美人草」
...切符口の戸がかたりと開(あ)いた...
夏目漱石 「坑夫」
...終日かたりと云ふ音もしない...
夏目漱石 「變な音」
...聊(いささ)かたりとも御趣意に背く奴等は用捨(ようしゃ)はならぬぞ...
野村胡堂 「礫心中」
...車はかたりと動く...
水野葉舟 「黄昏」
...かたりと落ちるようになった...
柳田国男 「雪国の春」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...ところがつかまった垣根がかたりと向うへ倒れた...
山本周五郎 「半之助祝言」
...些かたりとも注意を向ける者のなかったことも...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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