...治部少かたより右の次第を申し来り候とも...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...唯今治部少かたより表向きの使参り...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...その足の運びかたよりも...
大杉栄 「続獄中記」
...遂にこの月のすゑつかたより病に臥しぬ...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...何だかたより無い事をおっしゃって...
太宰治 「斜陽」
...わざ/\まちかたよりおしろへはいったのでござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...その作の基調がロマンチックでセンチメンタルにかたよりすぎている...
田山花袋 「『田舎教師』について」
...時代思想の「かたより光線」で照らされた多数の人の心の目にきわめてはっきり見える主観的生理的影像が...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...常に現実の現象の方へばかりかたよりがちであって...
豊島与志雄 「神話と青春との復活」
...岡巒にかたよりて...
内藤湖南 「寧樂」
...かかる考えかたよりもたらされるものは...
中井正一 「リズムの構造」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...あなたはたしかに私なんかたよりにしなくたっていいでしょうよ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...秋(あき)かぜ少(すこ)しそよ/\とすれば端(はし)のかたより果敢(はか)なげに破(やぶ)れて風情(ふぜい)次第(しだい)に淋(さび)しくなるほど雨(あめ)の夜(よ)の音(おと)なひこれこそは哀(あは)れなれ...
樋口一葉 「雨の夜」
...拙者よりも前かたより一松斎門にて剣技を学んだ者でござります...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...わたしの春陽はいずかたよりと思ってね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...――必ずなにかたよりがある...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...町方与力(まちかたよりき)の蜂屋源之進(はちやげんのしん)という男と膝をつきあわせて談合中です...
吉川英治 「江戸三国志」
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