...その向うにある雲の塊(かたまり)を...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...小さな木のかたまり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ひらりと雪の一団(ひとかたまり)...
泉鏡花 「婦系図」
...とつぜん山のような氷のかたまりがゆらぐのが見えた...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...粘土のかたまりや...
江戸川乱歩 「悪霊物語」
...黒いかたまりとなって...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...無定形な塊(かたまり)にたいしては...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二三十人一かたまりになって出かけました...
豊島与志雄 「ひでり狐」
...それを巽の柱の下に群がった一かたまりが熱心にうちながめて...
中里介山 「大菩薩峠」
...勘次(かんじ)は萬能(まんのう)をぶつりと打(う)ち込(こ)んではぐつと大(おほ)きな土(つち)の塊(かたまり)を引返(ひきかへ)す...
長塚節 「土」
...まるで一塊(ひとかたまり)の襤褸(ぼろ)でした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...一かたまりになった人影(ひとかげ)がこちらを向いて歩いてくるのを認めた...
堀辰雄 「美しい村」
...一かたまりになつて吐息を衝いてゐた時...
牧野信一 「まぼろし」
...坂を下りながら向うを見ると遠くの屋根の上に真赤な塊(かたまり)が忽ち現れたのでちょっと驚いた...
正岡子規 「熊手と提灯」
...私の場合では又コンプレックスのかたまりを大きくしてゆくというようなわけね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...泰子は全く苦心のかたまりです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その一際濃いかたまりには乳白色の芯があつて...
室生犀星 「帆の世界」
...血と泥と疲労にまみれた惨烈なかたまりをなして...
吉川英治 「私本太平記」
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