...私共が皆一団(ひとかたまり)になつて...
石川啄木 「菊池君」
...一団(ひとかたまり)づゝ処々に咲き乱れてゐる...
石川啄木 「鳥影」
...一かたまりになって歩いていました...
江戸川乱歩 「かいじん二十めんそう」
...ひとかたまりになって...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...ただ風に追わるる大きな雲のかたまりがその面(おもて)を流れていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ひとかたまりになつて喋(しやべ)つて居たさうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...馬びしゃくとかいったものは一かたまりずつになって沢山上から釣してあった...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...まるで注意のかたまりにでもなつたやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...学友たちは幾つかのかたまりになつてそれぞれの方向へ別れ...
北條民雄 「邂逅」
...波間に浮き沈みする木の枝や草の根のかたまりは...
本庄陸男 「石狩川」
...この町はその裾に小さく一かたまりになって家が建っているようだ...
水野葉舟 「香油」
...結び上げた総角(あげまき)(組み紐の結んだ塊(かたまり))の房(ふさ)が御簾(みす)の端から...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...身分の軽いさむらい屋敷がひとかたまりになっている...
山本周五郎 「日本婦道記」
...直ぐに一抱えもある毛髪の集団(かたまり)を思い出す...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...簇々(ぞくぞく)とかたまり合って駆けて来る具足のひびきも耳を搏(う)つ...
吉川英治 「上杉謙信」
...血と泥と疲労にまみれた惨烈なかたまりをなして...
吉川英治 「私本太平記」
...烈火のかたまりを...
吉川英治 「日本名婦伝」
...そこの牢人達のかたまりが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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