...出来上がりが近づくと葉子は片時(かたとき)も編み針を休めてはいられなかった...
有島武郎 「或る女」
...かたときも忘れたことのない...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「お墓の中の坊や」
...お嬢さんが片時(かたとき)も傍(そば)を離さないから...
泉鏡花 「印度更紗」
...その後間もなく西が外務の留学生となって渡支してからも山海数千里を距(へだ)てて二人は片時(かたとき)も往復の書信を絶やさなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...昼夜(ちうや)片時(かたとき)も絶(たゆ)る事なし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...かたときもお忘(わす)れになることができませんでした...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...天皇のそのお歌をかたときも早く皇后に申しあげようと思いまして...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...片時(かたとき)も早く死出の旅路に出たい」「それでも...
中里介山 「大菩薩峠」
...また何かしらしゃべらないでは片時(かたとき)もいられないといった気作(きさく)な風があった...
夏目漱石 「明暗」
......
野口雨情 「未刊童謡」
......
樋口一葉 「闇桜」
...この時のゆれかたときたら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...心の中には片時(かたとき)も忘れ侍(はべ)らず...
森鴎外 「文づかひ」
...かたときも栄子とはなれては生きられないから...
山本周五郎 「青べか物語」
...かたときも心の休まる暇のないこんなくらしには...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...馬車が高い崖路(がけみち)の高低でかたかたときしみ出す音を聞いてもまだ続いた...
横光利一 「蠅」
...片刻(かたとき)も休んではいない...
吉川英治 「黒田如水」
...それを助(たす)けるために片時(かたとき)の間(あひだ)...
和田萬吉 「竹取物語」
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