...妙にかたくなな顔をしていた...
芥川龍之介 「子供の病気」
...私は泣くにも泣かれないでかたくなったままこちんとお婆様の前に下を向いて坐りつづけていました...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...頑(かたくな)な心冷たい気持で帰つて行かねばならぬ情なさに迫まらるれば...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...かたくなっていた少年は...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...焦れば焦れるほどかたくなった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...かたくなっている」だけなのである...
太宰治 「惜別」
...君わがかたくななるを怒らずば冀くは来りてわが門(かど)を叩くなかれ...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...なが心かたくなにしてあらしめな...
中原中也 「山羊の歌」
...その自覚はまた彼を多少頑固(かたくな)にした...
夏目漱石 「明暗」
...七平の頑固(かたくな)な様子をほぐすように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...しかも非常にかたくなで且つ瓦斯灯のマントルのやうにちよつとさはつてもこはれるやうな脆弱な公式である...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...かたくなに距離をとって拒んでいる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...日(ひ)の光(ひかり)は今(いま)頑固(かたくな)な朝(あさ)の心(こゝろ)を解(と)いて...
水野仙子 「日の光を浴びて」
...かたくななる心と慾を制する力とに帰して...
森鴎外 「舞姫」
...純なる林相はようやく見ることがかたくなった...
柳田国男 「雪国の春」
...想像にかたくない...
横光利一 「微笑」
...一般社會状態の混亂がどんなに恐怖的なものだつたか想像にかたくない...
吉川英治 「折々の記」
...兄の頑固(かたくな)ではございますが...
吉川英治 「新書太閤記」
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