...何かかたくなな女のような感じのする琴があるものだが...
岩本素白 「六日月」
...忌々(ゆゝ)しき「死」の大君(おほぎみ)は慈悲の敵(あだ)なり、昔より悲(かなしみ)の母、かたくなに、言向(ことむ)けがたき司(つかさ)かな...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「忌々しき「死」の大君は」
...「先刻――一発で殺したのか」「一発で殺しました」「何とか言ったか」「何も言いません」頑(かたくな)な口調であった...
梅崎春生 「日の果て」
...急にかたくなりました...
海野十三 「怪塔王」
...かたくなさからであろうか...
海野十三 「少年探偵長」
...」二人にはさまれて健はかたくなっていた...
壺井栄 「大根の葉」
...かたくなって朗読を聞いていたこともあったようである...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...自分のかたくなな心はついに動かすべからざるものであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...君わがかたくななるを怒らずば冀くは来りてわが門(かど)を叩くなかれ...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...かたくなにしてあるときは...
中原中也 「山羊の歌」
...妙に頑固(かたくな)な意地があったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...身嗜(みだしなみ)には頑固(かたくな)なほどだつた...
長谷川時雨 「あるとき」
...行こう」警部の態度はかたくなだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...私の命の――何とか云うて下され何とでも思うままに……精女(おどろきにふるえながらかたくなって身動きもしないで居る...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...現象そのままの姿でそれを再現し語らしめようという考えに到達することは推察にかたくない...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...それからのち二人の貴公子が常陸(ひたち)の宮の姫君へ手紙を送ったことは想像するにかたくない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かたくななる心と慾を制する力とに帰して...
森鴎外 「舞姫」
...頑(かたくな)な心ざまをかえりみて脇のあたりにじっとりと汗を感じた...
山本周五郎 「菊屋敷」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??