...妙にかたくなな顔をしていた...
芥川龍之介 「子供の病気」
...一人で来て貰うと何処かかたくなって気詰りらしいので朋輩を一人連れて来てもらうことにした...
上村松園 「中支遊記」
...かたくなって歩いている...
海野十三 「怪星ガン」
...帆村おじさんはこういってましたよ」「ふむ――」と塩田大尉はかたくなって聞いています...
海野十三 「怪塔王」
...そんなにかたくない土ではありましたが...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...彼(かれ)は極(きわ)めて頑(かたくな)で...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...推測するにかたくなかった...
谷崎潤一郎 「鍵」
...それを一本一本かたくなつた灰の上につきさしては扉にむかつて手を合せた...
辻村もと子 「春の落葉」
...かたくなっていた...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...最近二十年間に得た頑(かたくな)な心をもってした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...心をいっそうかたくなにしてこうつぶやくのでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...さうしてじれればじれるほどかたくなつて肝心のところでしくじつてはお手玉をはふりつけたり袂にくひついたりしたが...
中勘助 「銀の匙」
...妙に頑固(かたくな)なことを言つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妙に頑固(かたくな)な意地があったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...即死した人間の死体がすぐにつめたくかたくなっているというようなことは...
平林初之輔 「予審調書」
...これもかたくなつてゐたが...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...かたくなな姑の伊勢子の顔がまざまざと甦った...
「海流」
...そして終いには死んだもののように倒れ伏し、かたくなって、その狂言の筋書どおりに、あちこちと引きずりまわされた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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