...貴下の二階に居て讐(かたき)を取ってやりたかったに...
泉鏡花 「婦系図」
...きっと きのうの かたきうちを するつもりだよ...
五十公野清一 「一休さん」
...ここは手前の敵(かたき)の家(うち)だということを知らねえのか...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...故犬養総裁の五・一五事件のかたきの名前を忘れるから...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...同情をひく人物をばかりでなく敵(かたき)役の人物をさえ好むものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...親の敵(かたき)に出会ったように肉がブリブリと動きます...
中里介山 「大菩薩峠」
...痘痕面(あばたづら)を露出(むきだ)したようなこのザマといったら」雪を目の敵(かたき)にして...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしは思うよ」「ええあの畜生(ちきしょう)が三毛のかたきでございますよ」少し弁解したかったが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何とか敵(かたき)を討ってやって下さい」「ヘエ――...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...孝子の仇敵(かたき)討ちがふだんに行はれて居ることを知るべきである...
萩原朔太郎 「宿命」
...貴様が阿波屋のかたき...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「何故(なんで)彼様(あんねえ)目の敵(かたき)にしるだんべえ?」と椋は不審に思つて...
ボレスラーフ、プルース 二葉亭四迷訳 「椋のミハイロ」
...いつか兄(に)いさんと一しょに敵(かたき)を討とうではありませんか」といった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...無始の世から定(さだま)った女の仇(かたき)ではないか...
与謝野晶子 「産屋物語」
...目のかたきにしている竹童にたいして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...おふくろ様のかたきを打って」「やいやい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...仇(かたき)同士でもあるまい」「仇より憎い」と女はさけんだ...
吉川英治 「親鸞」
...敵(かたき)以上に...
吉川英治 「野槌の百」
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