...袈裟が蒼白い顔に片靨(かたえくぼ)をよせながら...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...高田の傍(かたえ)に押据えつ...
泉鏡花 「活人形」
...あの片靨(かたえくぼ)の可愛い笑顔で...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...かたえの室(へや)を指さしている...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...片隅(かたえ)に退きつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...傍(かたえ)に大きな松の樹がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...不意に傍(かたえ)なる林の中から人が飛び出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...その中に入れてあった薬を手早く傍(かたえ)の紙へあけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...君が傍(かたえ)に坐せる女をも許さじ」とモードレッドは臆(おく)する気色もなく...
夏目漱石 「薤露行」
...とお高(たか)の詞(ことば)の畢(をは)らぬ内(うち)闇(やみ)にきらめく白刄(しらは)の電光(いなづま)アツと一聲(ひとこゑ)一刹那(いつせつな)はかなく枯(か)れぬ連理(れんり)の片枝(かたえ)は...
樋口一葉 「別れ霜」
...傍(かたえ)の切子のお皿から...
正岡容 「圓朝花火」
...停車場の傍(かたえ)より...
森鴎外 「うたかたの記」
...玄関の傍(かたえ)なる一間に延(ひ)かれて...
森鴎外 「文づかひ」
...伯爵夫人の傍(かたえ)に歩寄り...
森鴎外 「文づかひ」
...玄関のかたえなる一間に延(ひ)かれて...
森鴎外 「文づかい」
...隙を見て傍(かたえ)の楓(かえで)の木から...
吉川英治 「剣難女難」
...いま御采地の地方絵図(じかたえず)をお示しする...
吉川英治 「新書太閤記」
...片笑靨(かたえくぼ)でそう云うとすぐおかみさんの姿は...
吉川英治 「春の雁」
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