...立派な土百姓になりゃあがったな、田舎漢(いなかもの)め!」四十主税はようよう、それも唾(つば)が乾くか、かすれた声で、「三世相を見ておりましたのは、何も、そんな、そんな訳じゃございません……」とだけで後が続かぬ...
泉鏡花 「婦系図」
...子飼橋を見て来た」彼はかすれた声で言った...
梅崎春生 「幻化」
...かすれた声で言った...
梅崎春生 「幻化」
...かすれた声で罪もない女中共を呪(のろ)った...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...かすれた声でいいました...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...かすれた低い声で...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...浪花節の若衆がかすれた声を止めて扇を放り出すやうに置いた...
田中貢太郎 「蛾」
...かすれたようなコバルト色の空...
田中英光 「オリンポスの果実」
...俺は何にもしやしなかった」かすれた声で藤三はそう言った...
富田常雄 「刺青」
...彼はかすれた聲でたずねた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...錦太郎は唇を噛みました、が、しばらく自分の心持を落着けると、白々とした観念の顔を挙げ、キッと平次を睨(にら)み、それから主人勘兵衛の顔を見据えながら、少しかすれたが、落着き払った声でこう言うのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...左様なら」涙にかすれた声が...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...かすれた口笛を吹いた...
林芙美子 「浮雲」
...この言葉は半ばかすれた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...いくらかかすれたような声が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ここでいっとき待っていてから帰ったほうがいいんだ!明 (かすれた声で)……北村さん...
三好十郎 「その人を知らず」
...少なくとも力なくかすれた声でもって泣く...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かすれた声で女のように叫んだ...
山本周五郎 「夜明けの辻」
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