...ちょろちょろと燃えかすれた根粗朶(ねそだ)の火におぼろに照らされて...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...かすれた声で応えた...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...かすれた声を出して今様(いまよう)を唄いました...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...判ったねお前さん」声の終りの方が風のようにかすれた...
田中貢太郎 「雪女」
...その声は妙に喉の奥でかすれた...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...かすれた声でいった...
直木三十五 「南国太平記」
...かすれた声にも凛とした響が加はつて来た...
平出修 「計画」
...かすれた聲にも凛(りん)とした響が加はつて來た...
平出修 「計畫」
...杉本の耳はがんがん遠くなり咽喉はかすれた...
本庄陸男 「白い壁」
...かすれたような声で...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...彼はかすれた声でいった...
山川方夫 「十三年」
...女はかすれた声でいった...
山川方夫 「一人ぼっちのプレゼント」
...かすれた囁(ささや)き声で...
山本周五郎 「季節のない街」
...そして喉にからまってかすれた...
山本周五郎 「季節のない街」
...……一度……二度……三度……目にやっとかすれた声で……殆んど言葉をなさぬ言葉が咽喉(のど)の奥から出た...
夢野久作 「暗黒公使」
...何処かにかすれた一つの物おと……枝を離れる最後の落葉か...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...――その声は、上わずッたり、かすれたり、顫(ふる)えたり、人の子の母でなければさけび得ない真実のものであった...
吉川英治 「源頼朝」
...かすれたしゃくり泣きを喉から押し戻し...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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