...君の家に泊めて呉れないか」かすれた声で五郎は言った...
梅崎春生 「幻化」
...何者?おお、猫女(ねこおんな)「誰だ、君は!」博士は度肝(どぎも)をぬかれて、かすれた声で、やっとこの短いことばを相手にぶっつけた...
海野十三 「少年探偵長」
...かすれたこえでいった...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...やっとかすれた声が漏れた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...「どこで、誰に殺されたのですか」車が走り出してから、私は乾いた唇で、かすれた声で、やっとそれを訊ねることが出来た...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...もっと詳しく話して下さい」諸戸がかすれた声で...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...かすれた声で答えました...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...彼はかすれた聲でたずねた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...」とかすれた聲で囁いたときの彼の顏...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...かすれたような声で...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...追いつめられたような絶望の色がギリギリと現われて来る)(……思わずかすれた声で)すると...
三好十郎 「胎内」
...かすれた囁(ささや)き声がした...
山本周五郎 「菊千代抄」
...低くかすれた声ではあるが...
山本周五郎 「つばくろ」
...――力造が」と康二郎はかすれた声で訊き返した...
山本周五郎 「ひとでなし」
...ひどくかすれた大きな文字であった...
山本周五郎 「風流太平記」
...頷きながら「石川さんです」とかすれた声で云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...……一度……二度……三度……目にやっとかすれた声で……殆んど言葉をなさぬ言葉が咽喉(のど)の奥から出た...
夢野久作 「暗黒公使」
...何処かにかすれた一つの物おと……枝を離れる最後の落葉か...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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