...とうふにかすがい...
泉鏡花 「歌行燈」
...片方がかすがいになったような金具をもっていた...
海野十三 「人体解剖を看るの記」
...そのかすがい様のものが...
海野十三 「人体解剖を看るの記」
...出て往かすがいいよ...
田中貢太郎 「春心」
...突き当たりに鉄のかすがいがついた大扉があった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...今のはそのパイプに詰めてふかすがいい...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...かすがいまで打ってありますから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手摺と言ったところで巌丈(がんじょう)一方の丸木を鎹(かすがい)で締めた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...互いの鉄鎖をかすがいづけるために取引される日独同盟!―――と資本家は胸衣(チョッキ)のボタンをはづす欺瞞と圧殺...
槇村浩 「獄内にてドイツの同志を思う歌」
...なぜなら、彼は常にこう言っていたからである(そして実際すでにそう書きしるしていた)――自分は無数の生活様式に対する可能性と同時に、それが要するにことごとく不可能性だというひそかな自覚をもいだいている……彼が狭い故郷の町を離れるより先に、その町が彼をつなぎとめておいたところの、かすがいや糸は、もはやひそかに解けてしまっていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...子は鎹(かすがい)という思想を支持していて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...断ちきれないその鎹(かすがい)を...
吉川英治 「私本太平記」
...西春日井(にしかすがい)の部落から枇杷島(びわじま)のほうへ向って...
吉川英治 「新書太閤記」
...おとといは西春日井(にしかすがい)の下方左近将監(しもかたさこんのしょうげん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここに立てば遠く東春日井平野(ひがしかすがいへいや)の一端を入口として...
吉川英治 「新書太閤記」
...それから――大鋸(おおのこぎり)二枚鎹(かすがい)六十本取鍵(とりかぎ)十六筋などとも誌(しる)してある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...鎹付(かすがいづ)けになっているが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...見たいものを鎹(かすがい)かなんかで手近へ引き寄せられたらと思う...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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