...とうふにかすがい...
泉鏡花 「歌行燈」
...その女を赤裸(はだか)で鎹(かすがい)で打ったとな...
泉鏡花 「絵本の春」
...黙つてなるまゝにまかすがいゝと云ふ風に...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...片方がかすがいになったような金具をもっていた...
海野十三 「人体解剖を看るの記」
...そのかすがい様のものが...
海野十三 「人体解剖を看るの記」
...かすがいをうちこんだようなひきつれが縦に入っている...
海野十三 「断層顔」
...丸太をかすがいで組み...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ここで乾かすがいい...
中里介山 「大菩薩峠」
...かすがいまで打ってありますから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どこの釘、楔(くさび)、鎹(かすがい)、或いは、結び綱をとけば、道具がくずれるか、やろうと思えば、どんなことでも出来る...
火野葦平 「花と龍」
...互いの鉄鎖をかすがいづけるために取引される日独同盟!―――と資本家は胸衣(チョッキ)のボタンをはづす欺瞞と圧殺...
槇村浩 「獄内にてドイツの同志を思う歌」
...子は鎹(かすがい)という思想を支持していて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...鎹釘(かすがい)で頑丈にタタキ付けてしまった...
夢野久作 「爆弾太平記」
...おとといは西春日井(にしかすがい)の下方左近将監(しもかたさこんのしょうげん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここに立てば遠く東春日井平野(ひがしかすがいへいや)の一端を入口として...
吉川英治 「新書太閤記」
...それから――大鋸(おおのこぎり)二枚鎹(かすがい)六十本取鍵(とりかぎ)十六筋などとも誌(しる)してある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...五本の鎹(かすがい)が...
吉川英治 「親鸞」
...閂は錆(さ)びついた鎹(かすがい)の中で軋(きし)む...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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