...何でも水で頭(かしら)を濡(ぬら)すと云う...
芥川龍之介 「邪宗門」
...頭文字(かしらもじ)だけですがね...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「眠りの精」
...「千鳥かしらん」いや...
泉鏡花 「海の使者」
...「こいかしら」私は...
太宰治 「斜陽」
...何かしらぐつと相手を地面まで押しつぶしてしまひたいほどの...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...いや、それどころではない、今そこに立つてゐる盛子、白い割烹着に包まれ、すらりとした伸びやかな身体までが、その微笑してゐる切れの長い眼つき、悪戯(いたづら)つぽさと羞(はにか)みとのまざり合つてゐる様子だの、そのすべてが、何かしら微妙な、手で触れにくい、不思議な物として見えたのだつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...なんだっていつまでも知らせてくれないのかしら!ワーリャ (なだめようと懸命に)伯父さんが落札なすったのよ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...この男には何かしら油断のならぬ...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...ひどい罰があたるよ」首領(かしら)は座(ざ)に戻って...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...平次は何かしら釈然としないものがあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「内壁のモルタルが焼けていないのに、豚だけが黒焦げになっているというのは、すこし異状だね」「おかしいです」「入って見てみよう」鳶の頭(かしら)を呼んで、「頭(かしら)、すまないが、ここの小屋根のトタン板をひッぺがして、風が通るようにしてくれんか...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...どんなことを云つたかしら...
牧野信一 「砂浜」
...先生も何だかわからなかったようだが漁師(りょうし)の頭(かしら)らしい洋服(ようふく)を着(き)た肥(ふと)った人がああいるかですと云(い)った...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...どうも危いという方に些か揶揄(やゆ)の気分も加っていると睨んでいるのですがいかがですかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...併(しか)し頭(かしら)遠藤殿の申付(まをしつけ)であつて見れば...
森鴎外 「大塩平八郎」
...現在はどう註釈せられているかしらないが...
柳田国男 「海上の道」
...何かしら意味ありげにニヤニヤ笑っている...
夢野久作 「爆弾太平記」
...罪人(ざいにん)かしら? えらい人かしら? アレアレ見たような奴(やつ)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
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