...長しなえに有情の人を泣かしめる...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...しかし敵は遂に彼女を其の地位から退かしめるまで其の手を休めなかつた...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「死んだ魂」
...男君を恥かしめると云ふ事が世にも憂き事でありました...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...何ごとをもかるがるしく信ずる頭を持った未開の人間を驚かしめるに足りる場合も決してまれではなかろう...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...天国を語るのか! 諸君は地をはずかしめる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...報知講堂で宝生流素謡会を開かしめるようになった...
高浜虚子 「丸の内」
...又大なる物体の方が小なる物体の方を牽引して之を自身へ近づかしめるものと考えられる...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...他をはずかしめると共に自らを低くする事に平気なのです...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...その立腹を他に移して他人を辱(はず)かしめると云うことはドウしても出来ない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...懐(いだ)かしめるに至っている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...其から大夏の赫連勃々が叱干阿利をして城を築かしめると...
南方熊楠 「人柱の話」
...微笑を見せて「他の点では父祖を恥ずかしめるような私でございますが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかし私に唯一の希望を抱かしめるゆえんのものは...
柳宗悦 「雲石紀行」
...特に昔からああいう感じを抱かしめるように...
柳田国男 「雪国の春」
...織田家(おだけ)へ売られて名をはずかしめるよりは...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「わしの精血を恥かしめるな...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...母を終日泣かしめるたねになった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...多義なる言葉を巧みに配して表裏相響かしめることが彼らの主たる関心となり...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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