...寒々と彼方に屹立する富士の姿をなよやかな薄紫の腰のあたりまでひッたりとぼかしこむ...
大阪圭吉 「闖入者」
...国民は恐れかしこむ他ないものであった...
戸坂潤 「社会時評」
...私はその中にすっぽりと自分を溶かしこむこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...権勢の家に対しては非常に恭順にして恐れかしこむ態度をとる点などは隙(すき)のない人間のようでもあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ごく貧しい農家などでもさほどおそれかしこむようなふうはなかった...
山本周五郎 「菊千代抄」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??