...髪の毛はかさかさにほおけ立って見える...
犬田卯 「荒蕪地」
...底には小量の泥がかさかさに乾いている...
梅崎春生 「魚の餌」
...南瓜畑(かぼちやばたけ)の中を腰のあたりまでかくしてかさかさと音をさせながら前進して行く...
海野十三 「骸骨館」
...かさかさした塊となって...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...かさかさしていなくて...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...かさかさと荒けずりの仕事を見せると...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...かさかさに枯れた黄色い刺を見せて横たわっている...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...その代り秋風が立ち始めて黍(きび)の葉がかさかさ音を立てるころになると世の中が急に頼もしく明るくなる...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...かさかさした顔に寝白粉を塗って...
徳田秋声 「足迹」
...かさかさした雪をふみしだく蹄鉄(ていてつ)が...
フョードル・ドストエフスキー 神西清訳 「キリストのヨルカに召された少年」
...かさかさで節くれだち...
豊島与志雄 「小さき花にも」
...半切(はんきれ)の音がかさかさ鳴った...
夏目漱石 「それから」
...そこから一晩中ころころかさかさ石かけや火山灰のかたまったのやが崩(くず)れて落ちて来るんだ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...爺さんの顔も手足もかさかさと乾いているとおりその住居のなかも乾きあがって...
「朝の風」
...かさかさして眼に痛いの...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...かさかさにしゃがれた声で呼びかけたのである...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...ひどく乾いたかさかさした声で...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...紙屑が風に吹かれてかさかさと音を立てながら...
横光利一 「上海」
便利!手書き漢字入力検索