...かさかさになった麦のきりかぶだけ...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「おやゆび姫」
...かさかさに乾いた黄色っぽい顔面とが不釣合に見えた...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...「かさかさのパンをもった人よ...
鈴木三重吉 「湖水の女」
...かさかさというのを聞きながら目を細めて...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...櫟の葉はもう緑が褪(あ)せて風がある日にはかさかさと云う音をさしていた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...一面に散り敷く落葉の上をかさかさ音を立てながら行った...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...その代り秋風が立ち始めて黍(きび)の葉がかさかさ音を立てるころになると世の中が急に頼もしく明るくなる...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...かさかさした顔に寝白粉を塗って...
徳田秋声 「足迹」
...額や頬骨のあたりの皮膚が硬ばってかさかさになっていた...
豊島与志雄 「黒点」
...かさかさと音がしました...
豊島与志雄 「椎の木」
...あれやこれやではなかなかさかさに立っても...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...かさかさしているほど...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...そしてかさかさに乾いていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...体はかさかさに乾いて痩(や)せ細っているし...
山本周五郎 「お繁」
...ひどく乾いたかさかさした声で...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...苔もまたかさかさに乾いていた...
山本周五郎 「さぶ」
...かさかさとして硬い感がした...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...かさかさしているここの民衆の耳には...
吉川英治 「親鸞」
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