例文・使い方一覧でみる「かさ」の意味


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...何処か一脈の温かさかさを湛(たた)えて居るのは...   何処か一脈の温かさ柔かさを湛えて居るのはの読み方
岩本素白 「六日月」

...「…………」その年嵩(としかさ)の方の女の頬ぺたに...   「…………」その年嵩の方の女の頬ぺたにの読み方
梅崎春生 「狂い凧」

...だん/\家計が思はしくなくなつて後も四人の子の世話を一手でする取込んだ中に家中の内儀としての品位を保つだけのしとやかさは失はなかつた...   だん/\家計が思はしくなくなつて後も四人の子の世話を一手でする取込んだ中に家中の内儀としての品位を保つだけのしとやかさは失はなかつたの読み方
高濱虚子 「續俳諧師」

...すだれ越しに透かされる部屋と云う部屋には姿も見えない...   すだれ越しに透かされる部屋と云う部屋には姿も見えないの読み方
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」

...・送つてくれたあたゝかさを着て出る(妹に)吹いても吹いても飴が売れない鮮人の笛かよ・向きあつて知るも知らぬも濁酒(ドブ)を飲む(居酒屋にて)□かきおきかいておいてさうして(述懐)一月九日雨...   ・送つてくれたあたゝかさを着て出る吹いても吹いても飴が売れない鮮人の笛かよ・向きあつて知るも知らぬも濁酒を飲む□かきおきかいておいてさうして一月九日雨の読み方
種田山頭火 「行乞記」

...自分のいちばん末の姉を七歳で亡くして休日のたびに谷中(やなか)の墓地へ通ったという話を聞かされたことがあった...   自分のいちばん末の姉を七歳で亡くして休日のたびに谷中の墓地へ通ったという話を聞かされたことがあったの読み方
寺田寅彦 「柿の種」

...短銃の音に驚かされしわが兵士ばらばらと走(は)せきたり...   短銃の音に驚かされしわが兵士ばらばらと走せきたりの読み方
徳冨蘆花 「小説 不如帰」

...「驢馬先生、おまえのこのひと言は金貨一枚だけの値打ちがあるぞ、ほんとに今日おまえにくれてやるわい、だが、そのほかのことは嘘だぞ、まっかな嘘だぞ、なあこら、おばかさん、われわれ一同がこの世で信仰を持たないのは心があさはかなからだ、なにしろ、暇がないからなあ、第一、いろんな用事にかまけてしまう、第二に神様が時間をろくろく授けてくださらないで、せいぜい一日が二十四時間やそこいらでは、悔い改めるはさておき、十分に眠る暇もないからなあ、ところが、おまえが敵の前で神様を否定したのは、信仰のことよりほかには考えられないような場合で、しかも是が非でも自分の信仰心を示さなくっちゃならないような土壇場(どたんば)じゃないかい! おいどうだ、きょうだい、一理あるだろうじゃないか?」「一理あるにはありますがね、まあ、よく考えて御覧なさい、グリゴリイ・ワシーリエヴィッチ、一理あればこそ、なおのこと、わたしにとって罪が軽くなるというものです、もしわたしが間違いのない正当な信仰を持っていたとしたら、その信仰のための受難に甘んじないで、けがらわしい回々教(フイフイきょう)へ転んだのは、全く罪深いことに違いありませんよ、しかし、それにしても、責め苦を受けるというところまではいかないで済んだはずですよ、だって、その時、眼の前の山に向かって、さあ動いて来て敵をつぶしてしまえと言いさえすれば、山は即刻動きだして、敵のやつらを油虫かなんぞのように押しつぶしてしまったはずです、そうすれば、わたしは何ごともなかったように、鼻うたでもうたいながら、神の栄光をたたえながら引き上げて行きますよ、ところが、もしその土壇場になって、そのとおりにやってみて、わたしがその山に向かって敵を押しつぶしてくれと、わざと大きな声でどなったところで、山がいっこう敵を押しつぶしてくれそうにないとしたら、わたしだってそんな恐ろしい命がけの場合に、どうして疑いを起こさずにいられるものですか? それでなくても、とても天国へなどまともに行きつけるものでないことを承知していますのに(だって、わたしの声で山が動かなかったところをみると、天国でもわたしの信仰をあまり信用してくれなさそうですから、たいした御褒美(ごほうび)があの世でわたしを待っているようにも思われませんからね)、何をすき好んで、そのうえ、役にも立たないのに自分の生皮を剥(は)がせる必要がありましょう? たとえ、もう半分背中の皮を剥がれながらわたしがどなったりわめいたりしてみたところで、山はびくともしやしませんからね、こんな瞬間には疑いが起こるくらいは愚かなこと、恐ろしさのあまりに、思慮分別もなくなるかもしれません、いや、分別を巡らすなんてことは全然不可能です、してみれば、この世でもあの世でも、自分に何の得になることでもなく、たいして御褒美にもあずかれないとわかったら、せめて自分の皮だけでも大事にしようと思ったからとて、それがいったいどれだけ悪いことでしょう? ですから、わたしは神様のお慈悲を当てにして、何事もきれいに許していただけるものと、どこまでもそう思っているのです」八 コニャクを飲みながら討論はこれで終わったが、奇態なことに、あれほど上々の御機嫌であったフョードル・パーヴロヴィッチが、終わりごろから急に苦い顔をしだした...   「驢馬先生、おまえのこのひと言は金貨一枚だけの値打ちがあるぞ、ほんとに今日おまえにくれてやるわい、だが、そのほかのことは嘘だぞ、まっかな嘘だぞ、なあこら、おばかさん、われわれ一同がこの世で信仰を持たないのは心があさはかなからだ、なにしろ、暇がないからなあ、第一、いろんな用事にかまけてしまう、第二に神様が時間をろくろく授けてくださらないで、せいぜい一日が二十四時間やそこいらでは、悔い改めるはさておき、十分に眠る暇もないからなあ、ところが、おまえが敵の前で神様を否定したのは、信仰のことよりほかには考えられないような場合で、しかも是が非でも自分の信仰心を示さなくっちゃならないような土壇場じゃないかい! おいどうだ、きょうだい、一理あるだろうじゃないか?」「一理あるにはありますがね、まあ、よく考えて御覧なさい、グリゴリイ・ワシーリエヴィッチ、一理あればこそ、なおのこと、わたしにとって罪が軽くなるというものです、もしわたしが間違いのない正当な信仰を持っていたとしたら、その信仰のための受難に甘んじないで、けがらわしい回々教へ転んだのは、全く罪深いことに違いありませんよ、しかし、それにしても、責め苦を受けるというところまではいかないで済んだはずですよ、だって、その時、眼の前の山に向かって、さあ動いて来て敵をつぶしてしまえと言いさえすれば、山は即刻動きだして、敵のやつらを油虫かなんぞのように押しつぶしてしまったはずです、そうすれば、わたしは何ごともなかったように、鼻うたでもうたいながら、神の栄光をたたえながら引き上げて行きますよ、ところが、もしその土壇場になって、そのとおりにやってみて、わたしがその山に向かって敵を押しつぶしてくれと、わざと大きな声でどなったところで、山がいっこう敵を押しつぶしてくれそうにないとしたら、わたしだってそんな恐ろしい命がけの場合に、どうして疑いを起こさずにいられるものですか? それでなくても、とても天国へなどまともに行きつけるものでないことを承知していますのにがあの世でわたしを待っているようにも思われませんからね)、何をすき好んで、そのうえ、役にも立たないのに自分の生皮を剥がせる必要がありましょう? たとえ、もう半分背中の皮を剥がれながらわたしがどなったりわめいたりしてみたところで、山はびくともしやしませんからね、こんな瞬間には疑いが起こるくらいは愚かなこと、恐ろしさのあまりに、思慮分別もなくなるかもしれません、いや、分別を巡らすなんてことは全然不可能です、してみれば、この世でもあの世でも、自分に何の得になることでもなく、たいして御褒美にもあずかれないとわかったら、せめて自分の皮だけでも大事にしようと思ったからとて、それがいったいどれだけ悪いことでしょう? ですから、わたしは神様のお慈悲を当てにして、何事もきれいに許していただけるものと、どこまでもそう思っているのです」八 コニャクを飲みながら討論はこれで終わったが、奇態なことに、あれほど上々の御機嫌であったフョードル・パーヴロヴィッチが、終わりごろから急に苦い顔をしだしたの読み方
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」

...彼女は頬の筋肉一つ動かさなかった...   彼女は頬の筋肉一つ動かさなかったの読み方
豊島与志雄 「子を奪う」

...叔父(をぢ)の賣(う)り拂(はら)つたと云(い)ふ地面(ぢめん)家作(かさく)に就(つ)いても...   叔父の賣り拂つたと云ふ地面家作に就いてもの読み方
夏目漱石 「門」

...空(むな)しくも齢(よわい)をかさねたものよ...   空しくも齢をかさねたものよの読み方
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」

...自分の女房が赤恥を掻かされても平気の平左なんだからね...   自分の女房が赤恥を掻かされても平気の平左なんだからねの読み方
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」

...このあとをどう云つていゝかおつかさまにもわからなくなつて来た...   このあとをどう云つていゝかおつかさまにもわからなくなつて来たの読み方
平出修 「夜烏」

...車掌は職権をかさに呶鳴(どな)りたてる...   車掌は職権をかさに呶鳴りたてるの読み方
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」

...それは緩急によって畳(かさ)ねて...   それは緩急によって畳ねての読み方
森鴎外 「あそび」

...彼はまた逆様(さかさま)になってその段々を降り出した...   彼はまた逆様になってその段々を降り出したの読み方
横光利一 「赤い着物」

...年輪をかさねた六波羅松の松の奏(かな)でに...   年輪をかさねた六波羅松の松の奏でにの読み方
吉川英治 「私本太平記」

...僧正の知識に驚かされるのであった...   僧正の知識に驚かされるのであったの読み方
吉川英治 「親鸞」

「かさ」の書き方・書き順

いろんなフォントで「かさ」

「かさ」の英語の意味


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用意なしに      ほとばしるような  

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