...青網(あおあみ)をかけた駕籠(かご)で出たのである...
芥川龍之介 「忠義」
...その時はおん身に搖(ゆ)られし籃(かご)の中なる兒は...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...ゆりかごにしていたこともありました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「年とったカシワの木のさいごの夢」
...彼がちかごろ取扱った探偵事件のなかで...
海野十三 「暗号数字」
...そのとき切符売場で駅員とアンの間になにかごたごた押問答の場面があったが...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...この辺でヴィザと呼んでいる天草(てんぐさ)の一種を採集するために籠(かご)を背負って海岸を歩いていた...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...ふられたね」伊沢もその仲間入りをして近比(ちかごろ)にない壮(わか)わかしい気もちになって笑っていたが...
田中貢太郎 「雨夜続志」
...「さて米友様、永(なが)の旅立ちというものは、まず最初二三日というところが大切でな……静かに足を踏み立ててな、草鞋(わらじ)のかげんをよく試みてな……そうしてなるべく度々休んで足を大切にすることだ」「なるほど」「旅籠屋(はたごや)へ着いたら、第一にその土地の東西南北の方角をよく聞き定めて、家作りから雪隠(せついん)、裏表の口々を見覚えておくこと……」「うん」「もしまた、馬や、駕籠(かご)や、人足の用があらば、宵(よい)のうちに宿屋の亭主にあってよく頼んでおくがよい、相対(あいたい)でやると途中困ることがあるものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの名取川の蛇籠作(じゃかごづく)りの変な老爺(おやじ)――こっちは話に夢中で忘れてしまってはいたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...付け髯を紙屑籠(かみくずかご)へ抛(ほう)り込んで...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...本見世(ほんみせ)と補見世(すけみせ)の籠(かご)の鳥がおのおの棲(とや)に帰るので...
広津柳浪 「今戸心中」
...「かごや」を演り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ベシーは眠つてゐる兒を搖籠(ゆりかご)に寢かして彼を迎へに出て行つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
... まだ ねこは かごのうえに すわっていて...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「ばにばにベンジャミンのはなし」
...葉は花後(かご)に大きくなる...
牧野富太郎 「植物知識」
...此機会に蘭軒は轎(かご)に乗つて上屋敷に出入する許可を受けたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...馬子(まご)か駕籠舁(かごか)きのように思えた...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...あの鎖駕籠(くさりかご)へは宝物のほうを入れかえにして...
吉川英治 「神州天馬侠」
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