...見当違いもいいかげんにするがいい...
有島武郎 「或る女」
...どうしたかげんでか気味が悪くてたまらなくなり出した...
有島武郎 「或る女」
...レンズのかげんで...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...つまりいいかげんに...
寺田寅彦 「案内者」
...すでに在(あ)る案内記の内容をそのままにいいかげんに継ぎ合わせてこしらえたような案内記の多い事である...
寺田寅彦 「案内者」
...しかしそれと五十歩百歩のいいかげんさは至るところにあるかもしれない...
寺田寅彦 「断水の日」
...ばかなまねはいいかげんにしなさいよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...竜宮の乙姫様がかげんがわるくて...
豊島与志雄 「自由人」
...子はその頃より甚(はなはだ)謹厳寡言(かげん)の人なりき...
永井荷風 「書かでもの記」
...「いいかげんにして許してやってくれ...
中里介山 「大菩薩峠」
...大高源吾(おほたかげんご)の頃にも降つた……幾多(あまた)々々の孤児の手は...
中原中也 「在りし日の歌」
...好加減(いいかげん)にして放って置く...
夏目漱石 「それから」
...いいかげん傷がついたところで...
久生十蘭 「新西遊記」
...参吉が「こんどはかげんなしにやるぜ」と云った...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...低い声で云ったんですって」お直は七厘の口をかげんした...
山本周五郎 「ちゃん」
...粥は塩かげんもよく...
山本周五郎 「へちまの木」
...戸の鳴った風呂小屋の中には、湯の音がして、明りの影がゆらいでいる、お杉は母屋から、「湯のかげんは、どうじゃな」と声をかけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いいかげんに駈(か)け出したほうがましだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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