...本郷のかけ離れた場所まで配達し...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...あまりに周囲とかけ離れた物が置いてある...
谷譲次 「踊る地平線」
...二つのものがかけ離れた時には...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...インドなどの季節風交代による雨期乾期のごときものも温帯における春夏秋冬の循環とはかなりかけ離れたむしろ「規則正しい長期の天気変化」とでも名づけたいものである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...われわれ日本人の頭にある葬式というものの概念に付随したしめやかな情調とはあまりにかけ離れたもののような気がしたのであった...
寺田寅彦 「B教授の死」
...この不満とかけ離れた心境にあるとは云うことが出来ない...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...家政婦さんと女中さんが部屋へ寐にいったあとそちらとは家の反対の端にかけ離れた奥で和子は次の間に...
中勘助 「結婚」
...何しろ土地がこの通りかけ離れた土地ですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...全くかけ離れた荒涼たる磯辺で...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...まるでかけ離れた領域でも...
中谷宇吉郎 「清々しさの研究の話」
...凡そかけ離れた事を手代の巳之吉に訊ねました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かけ離れた心持でいて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...言語の構成がうんとかけ離れた日本語にうつすのであるから...
宮原晃一郎 「イプセンの日本語譯」
...ましてこれは代わりとして見るのにかけ離れた人ではないはずであると思うのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...また宇宙における最も悪い最も活気のない低い部分に・天空からもっともかけ離れた下層の宿りに・三つの世界*の中でもっとも悪い世界に住む動物どもと一緒に・こうして釘づけにされていることを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...凡そかけ離れたものです...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...このかけ離れた場所へ近づくにつれて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...そこは又世間とまるでかけ離れた麗(うらら)かな日がいっぱいに麦の穂や菜の花を育(はぐく)んでいて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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