...それは然し愛の本質とは極(きわ)めてかけ離れた考え方から起った危険な誤解だといわなければならぬ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...追想するほど自分とかけ離れた自分を持たないからであります...
薄田泣菫 「桜の花」
...―――全く現実とかけ離れた世界が...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...そのテキストとはだいぶかけ離れたルビーを並立させたものがある...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...周囲の空気とかけ離れたその心持に相応したものであった...
徳田秋声 「黴」
...自殺者などとは余りにもかけ離れた人種のように...
豊島与志雄 「食慾」
...殊に支那の道徳とは實にかけ離れた考へ方をして居る...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...家政婦さんと女中さんが部屋へ寐にいったあとそちらとは家の反対の端にかけ離れた奥で和子は次の間に...
中勘助 「結婚」
...こんな世間とかけ離れた生活を選んだのだ...
中島敦 「狼疾記」
...彼の位置及び境遇とはかけ離れたものであった...
夏目漱石 「明暗」
...世の中からあまりかけ離れた所のように思えたからでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...それとはあまりにかけ離れた...
長谷川時雨 「裸女の畫」
...およそ酒席とはかけ離れた空気がひややかに流れた...
本庄陸男 「石狩川」
...言語の構成がうんとかけ離れた日本語にうつすのであるから...
宮原晃一郎 「イプセンの日本語譯」
...私らもついかけ離れた冷淡なふうになっていましたものの...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...とかく一般の判断から非常にかけ離れた独自の判断をもっているのも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まったくかけ離れた一隅にあった...
吉川英治 「大岡越前」
...母屋とかけ離れた別の一棟...
吉川英治 「剣難女難」
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