...罪とはキリストと全くかけ離れた者ではないか...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...どこか一人かけ離れたところへ遁げて...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...何となく京都や大阪よりももっと東京をかけ離れた...
谷崎潤一郎 「秘密」
...現実をかけ離れた野蛮な荒唐な夢幻的な空気の中に...
谷崎潤一郎 「秘密」
...私の家は民家とかなりかけ離れた処に孤立しているから...
寺田寅彦 「石油ランプ」
...またかけ離れたアフリカへんやアイスランドまでも網の目を広げられる事になってしまうのである...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...現代人からは全くかけ離れた意識をもって生きていた...
中谷宇吉郎 「千年の時差」
...彼女とはまるでかけ離れた縁のないものなのだから...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...あらゆる意味で悪戯とは全くかけ離れたものであった...
夏目漱石 「明暗」
...言語の構成がうんとかけ離れた日本語にうつすのであるから...
宮原晃一郎 「イプセンの日本語譯」
...涙のみせきとめがたき清水(しみづ)にて行き逢ふ道は早く絶えにきというようなかけ離れた返辞を女はするにすぎなかったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮の疑っておいでになることと事実とはそうかけ離れたものでもなかったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...快楽と体力とがもう一つの状態をはなはだそれとかけ離れたものに思わせるものだから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あまりにかけ離れた結論をそれから引き出したりはしないがよい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また宇宙における最も悪い最も活気のない低い部分に・天空からもっともかけ離れた下層の宿りに・三つの世界*の中でもっとも悪い世界に住む動物どもと一緒に・こうして釘づけにされていることを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まったくかけ離れた一隅にあった...
吉川英治 「大岡越前」
...かけ離れた後方だし...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこは又世間とまるでかけ離れた麗(うらら)かな日がいっぱいに麦の穂や菜の花を育(はぐく)んでいて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索