...それは然し愛の本質とは極(きわ)めてかけ離れた考え方から起った危険な誤解だといわなければならぬ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...まるでかけ離れた...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...家族に対する愛着などゝは凡そかけ離れた...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...何となく京都や大阪よりももっと東京をかけ離れた...
谷崎潤一郎 「秘密」
...一般の慣用から極めてかけ離れたものであるので...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...国語に対する態度に於いてかけ離れたものではないのである...
時枝誠記 「国語学と国語教育」
...無論北支の「自治政権」と農民の「自治」とは抑々甚だしくかけ離れたものだろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...全くかけ離れた荒涼たる磯辺で...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...まるでかけ離れた領域でも...
中谷宇吉郎 「清々しさの研究の話」
...はるかにかけ離れた...
火野葦平 「花と龍」
...両親とはかけ離れた近代娘になってしまった...
火野葦平 「花と龍」
...かけ離れた心持でいて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...涙のみせきとめがたき清水(しみづ)にて行き逢ふ道は早く絶えにきというようなかけ離れた返辞を女はするにすぎなかったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮の疑っておいでになることと事実とはそうかけ離れたものでもなかったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...また宇宙における最も悪い最も活気のない低い部分に・天空からもっともかけ離れた下層の宿りに・三つの世界*の中でもっとも悪い世界に住む動物どもと一緒に・こうして釘づけにされていることを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...禅の心境などからは随分かけ離れた人間であろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...まったくかけ離れた一隅にあった...
吉川英治 「大岡越前」
...そこは又世間とまるでかけ離れた麗(うらら)かな日がいっぱいに麦の穂や菜の花を育(はぐく)んでいて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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