...どこか一人かけ離れたところへ遁げて...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...其間に彼は此頃の奮鬪的の生活とはかけ離れた平和な夢を屡見た...
高濱虚子 「續俳諧師」
...下町趣味とは遠くかけ離れた宗教的なもの...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...一般の慣用から極めてかけ離れたものであるので...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...そのテキストとはだいぶかけ離れたルビーを並立させたものがある...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...周囲の空気とかけ離れたその心持に相応したものであった...
徳田秋声 「黴」
...笹村はしばらく勝手の方とかけ離れた日を送っていた...
徳田秋声 「黴」
...殊に支那の道徳とは實にかけ離れた考へ方をして居る...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...全くかけ離れた荒涼たる磯辺で...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...現代人からは全くかけ離れた意識をもって生きていた...
中谷宇吉郎 「千年の時差」
...彼の位置及び境遇とはかけ離れたものであった...
夏目漱石 「明暗」
...およそ白紙脅迫状の封筒の文字とはかけ離れたものだったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分の重さとはあれほどかけ離れたものを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしの容態とは最もかけ離れた話をしかけたりする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...凡そかけ離れたものになって了った...
柳宗悦 「京都の朝市」
...こことは全然かけ離れた東北の田舎まで...
柳田国男 「年中行事覚書」
...このかけ離れた場所へ近づくにつれて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...かういふ原稿とはかけ離れた話題を先樣から出してもらふ時は...
吉川英治 「折々の記」
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