例文・使い方一覧でみる「かけて」の意味

...だれか追いかけてくるとたいへんだから」「ふーん」なにをいっても...
海野十三「人造人間エフ氏」

...もう眼を覚しかけているわ」二人が腰かけたまま... もう眼を覚しかけているわ」二人が腰かけたままの読み方
江戸川乱歩「江川蘭子」

...じぶんの部屋に逃げこんだのを追っかけていくと... じぶんの部屋に逃げこんだのを追っかけていくとの読み方
江戸川乱歩「黄金豹」

...裂けつる岩に爪かけて... 裂けつる岩に爪かけての読み方
薄田泣菫「泣菫詩抄」

...信濃の山奥の温泉に宿をとり、それからまる一年間、あの子は、降っても照っても父のお伴して山を歩きまわり、日が暮れて宿へかえっては、父の言うこと、それは芝居と思えないほど、熱心に聞いて、ふたりで何かと研究し、相談し、あしたは大丈夫だ、あしたは大丈夫だと、お互い元気をつけ合って、そうして寝て、また朝早く、山へ出かけて、ほうぼう父に引っぱりまわされ、さんざ出鱈目の説明聞かされて、それでも、いちいち深くうなずいて、へとへとになって帰ってきました... 信濃の山奥の温泉に宿をとり、それからまる一年間、あの子は、降っても照っても父のお伴して山を歩きまわり、日が暮れて宿へかえっては、父の言うこと、それは芝居と思えないほど、熱心に聞いて、ふたりで何かと研究し、相談し、あしたは大丈夫だ、あしたは大丈夫だと、お互い元気をつけ合って、そうして寝て、また朝早く、山へ出かけて、ほうぼう父に引っぱりまわされ、さんざ出鱈目の説明聞かされて、それでも、いちいち深くうなずいて、へとへとになって帰ってきましたの読み方
太宰治「十五年間」

...じぶんでも、たすきをかけて、なにかネズミの大穴をつくろっているけはいです...
橘外男「亡霊怪猫屋敷」

...中折帽は春より夏にかけて年々の流行あり... 中折帽は春より夏にかけて年々の流行ありの読み方
永井荷風「洋服論」

...涎掛（よだれかけ）を自分の首にかけて... 涎掛を自分の首にかけての読み方
中里介山「大菩薩峠」

...樺色の光を庭一面に注ぎかけている... 樺色の光を庭一面に注ぎかけているの読み方
トオマス・マン　Thomas Mann 実吉捷郎訳「トリスタン」

...それに日本製の錦のピアノ掛けがかけてある... それに日本製の錦のピアノ掛けがかけてあるの読み方
三浦環「お蝶夫人」

...お菓子を三つもたべて五時ごろ出かけて... お菓子を三つもたべて五時ごろ出かけての読み方
宮本百合子「獄中への手紙」

...カーキ色の被いをかけて... カーキ色の被いをかけての読み方
宮本百合子「獄中への手紙」

...王様がたや・運命の・ひいきの風むきを追っかけているではないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

...種が何か話しかけても億劫そうに頷く位である... 種が何か話しかけても億劫そうに頷く位であるの読み方
矢田津世子「神楽坂」

...心では泣きながら詫びていたのですよ」でもと姑は云いかけてつと膝を寄せ...
山本周五郎「日本婦道記」

...電話をかけて笑ってみたものらしい……チョット俺を面喰らわして...
夢野久作「鉄鎚」

...その指先を笠べりにかけて... その指先を笠べりにかけての読み方
吉川英治「鳴門秘帖」