...また小さいながらなかなかかしこい一彦少年やミチ子などが...
海野十三 「怪塔王」
...最初から金ピカのお面と外套で拵えた案山子(かかし)に過ぎなかったのか...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...君の最後の工面をして案山子(かかし)に着物を着せ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...黙って何かかしこまっていた...
高見順 「如何なる星の下に」
...日の光りは案山子(かかし)のそれのような薄ぎたない彼の着物をあらわにした...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...この界隈の痩せこけた案山子(かかし)たち★が...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...その夢を信じて案山子(かかし)の殿様に忠誠を捧げ尽すことの出来たサンチョと...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...林檎畑(りんごばたけ)の案山子(かかし)は...
寺田寅彦 「札幌まで」
...恥をかかしたくらいなのだから...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...小鳥はその案山子(かかし)になれ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...案山子(かかし)に魔が差したのを教へてゐるくせに」母親のお槇(まき)は我慢のならぬ顏を次の間から覗かせるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...山田の案山子(かかし)といった体裁で...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...お前に恥いかかした罰(ばち)が当つただよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ステツキもつてる かかしさん...
村山籌子 「かかし」
...なまけかかしめ みておいで...
村山籌子 「かかし」
...麻畑の案山子(かかし)くらいにしか考えません...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...泥田になった耕地に案山子(かかし)みたいに立っているのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...嵐の日に瘠(や)せた案山子(かかし)が吹きまくられるように...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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