...国太郎は忽(たちま)ち竦(すく)むように頭を抱(かかえ)てしまった...
海野十三 「白蛇の死」
...大きな荷物をかかえて帰ってきました...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...彼の男は首を抱きかかえて泣いていった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「偸桃」
...しかし幼(おさな)い二人の子をかかえた未亡人の彼女もまた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...両の掌に額をかかえた...
豊島与志雄 「化生のもの」
...拇指ほどもある大きな腹部の重さをかかえて...
豊島与志雄 「白蛾」
...菰(こも)をかかえてやって来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...腹をかかえて笑い...
中里介山 「大菩薩峠」
...たくましい足をかかえこむ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...他に抱車夫(かかえしゃふ)が一人という大家族であったので...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...前の庭の若楓(わかかえで)と柏(かしわ)の木がはなやかに繁り合っていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...卵とじの丼(どんぶり)をかかえ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...私は両腕で頭をかかえてまん丸くなりながら私のしたことが二人から殴られねばならぬそれほども悪いかどうか考えた...
横光利一 「機械」
...今度はじっと蹲んだままうつ向いて頭をかかえていた一人の男がぶつぶつ草の中でひとり言を云ったまま由良の来たのも気附かないのだ...
横光利一 「馬車」
...湖底から引きあげておいた石櫃をかかえてきて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...弾正に腹をかかえて笑わせた...
吉川英治 「新書太閤記」
...琵琶法師は琵琶をかかえて泰然たるものである...
吉川英治 「親鸞」
...持ってこい」「は」「何を猶予(ゆうよ)いたしておる」「ええと? ……」頭をかかえて...
吉川英治 「松のや露八」
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