...それすら世間は春廼舎の別号あるいは傀儡(かいらい)である如く信じて二葉亭の存在を認めるものは殆んど稀(ま)れであった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...なんだかいらいらしてくる...
海野十三 「のろのろ砲弾の驚異」
...人形まだ生きて動かず傀儡師(かいらいし)大正十年一月十一日 新年婦人俳句会...
高浜虚子 「五百句」
...宗教―――種々雑多の傀儡(かいらい)が...
谷崎潤一郎 「秘密」
...傀儡(かいらい)の王として再び立てられる為であった...
中島敦 「光と風と夢」
...夫の事業の傀儡(かいらい)となったのであろう...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...資本家の傀儡(かいらい)どもが...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...悪意をこめてかいらいらしてか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...傀儡師(かいらいし)...
久生十蘭 「無月物語」
...「おそれながら――」と阿賀妻は何かいらいらして云った...
本庄陸男 「石狩川」
...これからあとの江島屋一家の運命は例の傀儡(かいらい)的な因縁また因縁で甚だ妙でない...
正岡容 「我が圓朝研究」
...その傀儡(かいらい)者たる本願寺を討ち...
吉川英治 「黒田如水」
...傀儡(かいらい)にすぎなかった...
吉川英治 「三国志」
...戦(いくさ)の傀儡(かいらい)にされ...
吉川英治 「新書太閤記」
...畏(かしこ)き傀儡(かいらい)たるにすぎません...
吉川英治 「随筆 新平家」
...よいか! そしてそれを傀儡(かいらい)したやつは法月弦之丞ではないか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...傀儡(かいらい)に使われたのだろう...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...その哀れな傀儡(かいらい)であった由子を忘れても...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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