...負ける気づかいがないから」こんな調子に...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...とらえられる気づかいがないという...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...岩根を踏みはずしたり滝壺へ吸いこまれたりする気づかいがないのであった...
太宰治 「魚服記」
...わざわざ出て来たかいがないと考える人もある...
寺田寅彦 「案内者」
...そういう宣伝は無制限に波及する気づかいがないからである...
寺田寅彦 「神田を散歩して」
...親代々の家(うち)を潰(つぶ)してこれまでに浮世の苦労をしたかいがない...
永井荷風 「すみだ川」
...そのかいがないために...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうして遠くからながめているかいがないじゃありませんか」「そうですか」「そうですかって...
夏目漱石 「三四郎」
...けっして行く気づかいがないから...
夏目漱石 「三四郎」
...露見(ろけん)する気づかいがないものだから勝手な事を考えながら眺(なが)めていた...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...これじゃアわざわざ日本橋を大まわりして来たかいがない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...相手の見さかいがない...
火野葦平 「花と龍」
...わざわざ雪のなかまでやってきたかいがない...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...かいがないと深く中の君は思うのであって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かれにあびせかけなければ――浜松城の奥ふかくまではいってきたかいがない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...血(ち)をみるなかれの神文(しんもん)もとうていいまの人心には守(まも)られる気づかいがない...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索