...あの模様……ほんにお館様(やかたさま)のお姫様とても...
中里介山 「大菩薩峠」
...(ああ悼もうぞ!――なぜなればもう夜明けがお館様に来ることはなし...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...お館様おひとりを敵中に見失い...
吉川英治 「上杉謙信」
...「駿府(すんぷ)のお館様(やかたさま)よりお使いにござります」「そうか」聞きすてて...
吉川英治 「新書太閤記」
...「お館様」「――お出ましです」橘の坪の静かな屋の内に...
吉川英治 「新書太閤記」
...「なぜ、ならぬのか」「臨済寺には、今日、お館様をはじめ、重臣方が、雪斎和尚の忌日(きにち)とて、御参詣遊ばされておる...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだお館様と主なる方々には...
吉川英治 「新書太閤記」
...お館様への火急な軍状を所持しておるのだぞ」「や...
吉川英治 「新書太閤記」
...お館様へ即刻お取次あるように申されまして」廊下仕切(じきり)の杉戸の外でする声であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...「使者は」「御本堂に控えております」「すぐ、お館様へ、御披露申しあげておると伝えて、しばらく休息させておかるるがよかろう」元康は、それを持って、評議の席へもどって来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...それがため御当家は百年の春が回(めぐ)ったように、お館様も、おん奥の方も、御一門の若狭守(わかさのかみ)様も、宗業(むねなり)様も、朝に夜に、お越しなされて、あのとおり、奥でのお団欒(まどい)...
吉川英治 「親鸞」
...「どうしやった?」「お館様の御容体が...
吉川英治 「親鸞」
...表の召使が、縁の端から、「おてがみは、お館様へ、直々(じきじき)におわたし申しあげたいと、使いの者は申しおりまする」「どこからじゃ、その使いとは」「叡山(えいざん)の座主(ざす)様から」「ほ...
吉川英治 「親鸞」
...「力づよいお館様」と頼みきって...
吉川英治 「平の将門」
...到底、限りある命では、それは見極め得ないものを、わしは余りに長生きをし過ぎたようだ」八十をこえた老臣は、さして烈(はげ)しい感情に衝かれることもなく、また、折々に、桔梗のそばへ戻って来て、「まだ、お館様は、必死に、御合戦と見えまする...
吉川英治 「平の将門」
...……お館様、どこへ」将門の異様な行動を見て、郎党のひとりが、抱きとめた...
吉川英治 「平の将門」
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