...あのお方のお顔には疱瘡の跡が残つて...
太宰治 「右大臣実朝」
...其のお顔では」「え...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...五六日お顔を見ないと...
豊島与志雄 「千代次の驚き」
...お顔を」青年は東野南次を押し戻すように部屋の中へ入って...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お顔を洗ッていらッしゃいまし...
広津柳浪 「今戸心中」
...「この頃なんだかお顔色が悪いようよ」或る日...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...お顔を見せてはくれなかったの? わたしは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...やっとあなたらしいお顔つきでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お顔ひします...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...胡粉(ごふん)を地蔵のお顔に塗って拝みました...
柳田國男 「日本の伝説」
...米の粉を持って来て地蔵のお顔に塗り...
柳田國男 「日本の伝説」
...「二人っきりでお酒を飲んだとき、あたしも酔ったしあの方もお酔いになったわ、ずいぶんお酔いになって、ほほほほ、殿方ってみんな同じね、あんな子供っぽいお顔をしていらっしゃるのに、お酔いになると吃驚(びっくり)するほど色っぽいの、お顔が上気して、眼が怖いくらいぎらぎらして、そうして、――もうなにもかも夢中になってしまうらしいわ」「嘘よ、嘘にきまってるわ」「あたしがいやですって云うと、あの方はいきなりとびかかって、あたしを抱き竦(すく)めておしまいになったわ」「そんなことまるっきり嘘よ」「こうやって、――ぎゅうっと」七かよは自分の両手で、自分の躯を力いっぱい抱き緊めた...
山本周五郎 「風流太平記」
...お顔を見ればわかります...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...あなた様のお顔をお見上げしますと同時に...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...ツキヌクほど白いお顔の色や...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...お顔と財産が利いている上に現金払いですから...
夢野久作 「爆弾太平記」
...ご無事なお顔を見に戻って参りました」老母の眼は明らかにうるんでみえた...
吉川英治 「三国志」
...わしの部屋までお顔を貸してもらいたい...
吉川英治 「新書太閤記」
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