...朝飯を済してから十八町のお鉢廻り=噴火口壁廻り=を試みた...
高浜虚子 「富士登山」
...お鉢めぐりだけ済まして噴火口へは降りなかった...
高浜虚子 「富士登山」
...水桶(みづをけ)だのお鉢だの...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...やっと七輪とお鉢(はち)が台所にあるくらいの創始期であったが...
徳田秋声 「縮図」
...」「わたくしの方へお鉢が廻ってきたから...
豊島与志雄 「自由人」
...お鉢のふたを開ける位は容易(たやす)い芸当で...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...左にお鉢を抱へて右に膳を持つて立ち上つた...
長塚節 「佐渡が島」
...客の膳が引かれて給仕の女房がお鉢を隅へ押しつけて去つたのも知らずに喋舌る...
長塚節 「佐渡が島」
...お鉢(はち)を側(そば)へ供(そな)へたりするので幾(いく)らか時間(じかん)が後(おく)れる...
長塚節 「土」
...猿蟹合戰のお猿みたいにお鉢を割られて居ますがね」「行つてみよう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...出來のよくねえお鉢(はち)でも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少しはお鉢も割つて見るが宜い」「飛んでもない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お鉢(はち)とを...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...いずれは君にもお鉢が廻るんだろうが...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...おいおいそっちへもお鉢がまわるかも知れないからねえ...
久生十蘭 「金狼」
...桜間のほうへお鉢がまわったというわけ……香世子の霊...
久生十蘭 「雲の小径」
...出帆後四日目か五日目の事なりけん食事当番のお鉢(はち)は我らに廻りぬ...
正岡子規 「従軍紀事」
...仲次郎のお鉢はおめえにまわって来た」六は茶碗へ口を当て...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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