...またお釜のかげで...
海野十三 「金属人間」
...お釜は、ひとりでからだをゆすぶっているのだった...
海野十三 「金属人間」
...雨谷はお釜をはじめの場所へおき...
海野十三 「金属人間」
...そして中を見たり、ひっくりかえしておしりを見たり、こーンとたたいたりして、お釜をしらべた...
海野十三 「金属人間」
...かたまってお釜になっちまった...
海野十三 「金属人間」
...そのお釜をお取りあげになることだけは...
田中貢太郎 「唖の妖女」
...あの女なら請け合って桝新(ますしん)のお釜(かま)を興しますと...
徳田秋声 「新世帯」
...倹約は吝嗇(りんしょく)に傾きやすく文華は淫肆(いんし)に陥りやすく尚武はとかくお釜(かま)をねらひたがるなり...
永井荷風 「猥褻独問答」
...この時、竜之助がフト考えるよう、「婆さん、釜が沸いてきたようだが、米はどうなんだい、釜ばかり仕掛けても、中へ入れるお米というものがあるのかい」「はい、はい、お釜一つでさえ、この通り重いものでござんすから、とても、この中へ入れて炊くお米まで持って歩くわけには参りませぬ」「冗談を言ってはいけない、食べるためには、釜よりは米がさきだぜ、米が有っても釜がないという時には、何とか遣繰(やりく)りはつくだろうが、釜がこの通りグラグラ沸き出しているのに、米がないでは、食べて行けないじゃないか」「いえいえ、お米ばかりが食物ではございません、肉というものがございます」「肉!贅沢(ぜいたく)だなあ、米のない里はないが、肉はそう簡単には求められまいぜ...
中里介山 「大菩薩峠」
...その七日目にお釜は死んだんだぞ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...首から上だけがお釜(かま)をかぶったようないでたち...
林芙美子 「新版 放浪記」
...白いお釜帽に半袖シャツの水兵が十人ばかりしゃがんで煙草を喫っている...
久生十蘭 「だいこん」
...それからお釜の蓋の上に置かれてあった鉄槌を手にした...
正岡容 「圓太郎馬車」
...お釜帽子をかぶり...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...お釜帽子も由々しき犯人...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...存分お釜(かま)が起きようわい――奥役が去ってから...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...玉子焼鍋で工合を覚えると御飯を炊(た)いた時火を引いた後にお釜を蒸らしながら竈(へっつい)の中の灰へブリキの箱を入れて竈の前をブリキの蓋で塞げると竈の暖気で西洋菓子でも何でも出来ます」と活用法にも限りなし...
村井弦斎 「食道楽」
...夏はお釜の底へ梅干(うめぼし)一つ入れて炊いてもあるいはお櫃(ひつ)の底へ梅干一つ入れても持ちが大層(たいそう)ようございます...
村井弦斎 「食道楽」
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