...というのは、年よりのカタツムリたちは、お酒を飲んだり、大さわぎをするのがきらいだったからです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「幸福な一家」
...「お酒をお飲みですか...
岩野泡鳴 「耽溺」
...ミヤズ姫がお酒盃を捧げて獻りました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...かようにお歌いになつてお酒を獻りました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...お好きなやうなお酒を作つてお飮みなさい...
太宰治 「お伽草紙」
...お酒飲みを見た事がありますわ...
太宰治 「斜陽」
...お酒を飲まずに寝て...
太宰治 「津軽」
...かえってお酒がまずうございましょうから...
田中貢太郎 「馬の顔」
...彼はあんまり「ふらすこ」のお酒を「こっぷ」で呑んだし...
谷譲次 「踊る地平線」
...この頃では昼間お酒の気がない時でさえ...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...「お酒はもう毒よ...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...早く行っておいで、柳屋に待っていらっしゃると御家来衆がお沙汰に来て下すったんだから」「お伺いしなくては悪いでしょうか、誰か代りに行ってもらいとうござんすねえ」「そんなことはできません、お前をお名指しなんだから」「それでも親方さん、お酒を飲めの、泊って行けのと御冗談をおっしゃると、わたしにはお取持ちができませんからね」「いい時分にはこっちから迎えにやりますから、安心して行っておいでなさい」「お鶴さんか、お富さんが一緒に行って下さるといいけれど」「あの人たちは、まだこれから芸にかかるんだから身体があいてないよ」「このまんまでは失礼でございますね」「男衆の手もすいていないし、わたしが、ちょっと島田に纏(まと)めて上げよう」「済みません」「どうせ碌(ろく)なことはできやしないけれど、手っ取り早いのでは若い時から自慢なのよ」鏡台の前でお角は、お君の真黒な髪を梳(す)きながら、「君ちゃん、お前の毛はよい毛だねえ、こうして掴(つか)んでいると指が染まりそうだよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなに幾つもいただけるお酒ではありません」「一杯あとを引けばまた一杯――しまいにはお前を夜通し寝かさない」「そんなこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...私達(わしたち)の粗末なお酒は心を持つてゐましたぞ!お日様に向つて嘘偽(うそいつはり)のないためには人間何が必要か? 飲むこつてす...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...しかし和尚さんはまだお酒で頭がぼんやりしてゐるせゐか...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...私のおやじは紫紺の根を掘って来てお酒ととりかえましたが私は紫紺のはなしを一寸(ちょっと)すればこんなに酔(よ)うくらいまでお酒が呑(の)めるのです...
宮沢賢治 「紫紺染について」
...知り人の家をたずねたところが、生憎(あいにく)と留守でな」「それでは明日(あす)には、ぜひともひとつ」「諄(くど)くいいなさんな」客の顔いろを、敏(さと)く見て、「今夜は、お酒は」「お、膳が来ていたのか...
吉川英治 「治郎吉格子」
...お酒を」あっけにとられて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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