...師匠の姓の一字をもお貰い致したい...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...今一度相馬先生に見てお貰いになった方がよござんすなと云う...
谷崎潤一郎 「鍵」
...専門の医師に紹介するからその先生に診てお貰いなさい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...櫛田(くしだ)先生に診てお貰いになった方がよくはございますまいか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ここの所は年寄の顔を立ててお貰い申したいね」要がもじもじしているひまに老人は手を鳴らしてお久を呼んだ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...外に奥さんをお貰いなさいよ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...五十一「……後をお貰いなさればと言っても...
徳田秋声 「足迹」
...「私の肖像も一つ描(か)いてお貰いしたいんですが...
豊島与志雄 「未来の天才」
...それじゃ僕(ぼく)も二十四でお嫁をお貰いるけれ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...この観音様のようなお美しい奥様をお貰い遊ばすように――」乳母のお元(もと)はそういって...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お貰いのような野郎ですぜ...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...脚(あし)を一本お貰い申したがね...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...一枚ちょっと胸の工合をなおしてお貰いしたいのと――ドイツにいたころ買ったんで...
「赤い貨車」
...もより交番より許可証お貰いの上おいで下さい」云々...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そのお方をお貰いなすったらよいでしょうに」客「それがね...
村井弦斎 「食道楽」
...この世から地獄へと事件を運ばせてお貰い申しましょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...お貰いをしてえるほうがよかった...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...七歳の時に御自分の初のお節句にお貰いになった押絵の人形をこわして見て...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
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