...おぬいさんにやさしくかばわれながら三隅さんのお袋の所にいっしょになって...
有島武郎 「星座」
...僕の顔とお袋の顔とを順番に見くらべていたが...
岩野泡鳴 「耽溺」
...お袋にうぶな奴と見抜かれるのも不本意であったから...
岩野泡鳴 「耽溺」
...今度はお袋が独りでやって来たのだ...
岩野泡鳴 「耽溺」
...お袋なんかそればかりあてにしていて...
戸田豊子 「鋳物工場」
...それで、阿久と、お袋と、阿久の姉と四人住んでいるのである...
永井荷風 「深川の散歩」
...「篩ふなあしたでもえゝんでがすから」とお袋は石臼臺の粉を桶へ移して筵を掛ける...
長塚節 「芋掘り」
...鐵瓶の湯が沸つたのでお袋は二つの茶碗へ箱篩から附木(つけぎ)で蕎麥粉をしやくつて移す...
長塚節 「芋掘り」
...與吉(よきち)は其(その)砂糖(さたう)をお袋(ふくろ)の懷(ふところ)へこぼしながら危(あぶ)な相(さう)につまんでは口(くち)へ入(い)れる...
長塚節 「土」
...お袋が入れるのだそうである...
中谷宇吉郎 「娘の結婚」
...「俺のお袋と旦那様を殺したのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ともかくお袋の所へ行って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分のお袋の仕業と知ったら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お袋さん、字を知ってるなら俺の手を取り、いう通りの文句を書かしてはくれませんか...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...お袋(ふくろ)などが詰(つま)らぬ事(こと)を言(い)ひ出(だ)すから困(こま)り切(き)る...
樋口一葉 「十三夜」
...お前がお袋になる――なんか...
火野葦平 「花と龍」
...もしかするとお袋だったか」老人はナイフの刃を拭いて...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...あなたのお袋様が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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