...今大話(おおばなし)があるとこです」というのは清さんのお袋だ...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...まだ菊子のお袋もいた...
岩野泡鳴 「耽溺」
...お袋は実際心配そうな様子で「入院しなけりゃア直らないそうですが...
岩野泡鳴 「耽溺」
...お袋は土間へ降りてビールや正宗の空罎(あきびん)を...
徳田秋声 「足迹」
...お袋はたしなめたが...
徳田秋声 「足迹」
...お庄は時々お袋からいいつかって...
徳田秋声 「足迹」
...今日もお袋は、朝のうち料理場や帳場の方を見廻っていたが、まだ顔色が悪く、髪も取り乱したままであった...
徳田秋声 「足迹」
...いつお袋や爺さんの機嫌が直って...
徳田秋声 「足迹」
...おらぢの野郎が甘口だつて何もお袋まで一緒になつて人の相續人に障るやうなことして呉れねえでもよかんべと思ふんだ...
長塚節 「芋掘り」
...一つは仙右衞門の家は廣い割合に少勢であるのと一つはすぐ前のうちへ置いたならば朝夕おすがの姿を見るうちには兄貴もさう六ケ敷ことばかりもいはれなくなるだらうしお袋が愚固だから誰も因業もいつては居られまいといふ見込をつけたのである...
長塚節 「芋掘り」
...「篩ふなあしたでもえゝんでがすから」とお袋は石臼臺の粉を桶へ移して筵を掛ける...
長塚節 「芋掘り」
...そんな積りぢや」「默つてお袋(ふくろ)のところへ歸つてくれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「氣の毒だがお靜をお袋のところへ連れて行つてくれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――死んだお袋はさう言ひましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お袋や妹には何もするなよ...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...お袋はこう云いました...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...皺(しわ)のよったお袋や叔父さんに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...貴様はお袋の様な音なしくつて悧(かし)こい女になれるか...
若松賤子 「黄金機会」
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