...お蔭さまで地球へ帰れます」一行はこの吉報(きっぽう)をきくと...
海野十三 「月世界探険記」
...本當にお蔭さまでございます...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...――お蔭さまで二人とも丈夫だよ」私は彼と友情のこもった握手をしながら云った...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...「ああ、お蔭さまで、私もいい気保養をさしてもらいました...
徳田秋声 「足迹」
...「お蔭さまでね、まあどうかこうか物になりそうなんでござんすよ...
徳田秋声 「爛」
...」「え、お蔭さまで...
徳田秋声 「花が咲く」
...」「お蔭さまでぽつ/\……有難いことには...
徳田秋聲 「二つの失敗」
...なにはともかく、大至急お耳にいれておくほうがいいと思って、それでそれはもう、あなたさまのおためになることでしたら、いかようにも相勤めまするでござるだけど、お蔭さまで、今日はくたくた...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...「お蔭さまでな、別にこれという故障(さわり)もごわせんわい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...警視といへば世の中にこれほど偉いものはない高位高官だとでも思つてゐるのかい? お蔭さまで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...お蔭さまなことに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...ディカーニカ近郷夜話か? いつたい夜話とはなんだらう? 何処かの蜜蜂飼かなんかがこんなものを世間へ発行(だ)しをつて! お蔭さまなことだよ! 羽根ペンを拵らへるのにどれだけ鵞鳥を裸かにし...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...お蔭さまで」「あっちを見ろ――」と松岡長吉は指をつきだしてはげしく叫んだ...
本庄陸男 「石狩川」
...これもお蔭さま本というものは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お蔭さまで……へへ……」「何がお蔭さまだ...
夢野久作 「暗黒公使」
...どうぞ、老公さまにさしあげて下さいませ」と、厨(くりや)へ置いてゆくのもあるし、「きょうは、お蔭さまで、うちの馬が仔を産みましたで、少しばかり草餅を製(つく)りました...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...失礼ながらお蔭さまで...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...お蔭さまで山の淋しさにも多少は馴れた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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