...いや、お蔭さまで、諦(あきら)めがついてきました」「それから、あなたが記憶亡失前に持っていられた所持品(しょじひん)についてはもっと詳しく、科学的調査をおやりになるがいいでしょうね...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...「お蔭さまで、助りますよ」歯の抜けたお婆さんが、臍繰(へそく)り金(がね)の財布を片手でソッと抑えながら、これに和した...
海野十三 「空襲葬送曲」
...お蔭さまで地球へ帰れます」一行はこの吉報(きっぽう)をきくと...
海野十三 「月世界探険記」
...しかし僕の方ではお蔭さまで大儲けをした...
大杉栄 「獄中記」
...本當にお蔭さまでございます...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...お蔭さまでたすかりました」「そうでしたか...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...「お蔭さまで今日はまことに面白うございます...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...「お蔭さまでね、まあどうかこうか物になりそうなんでござんすよ...
徳田秋声 「爛」
...」「え、お蔭さまで...
徳田秋声 「花が咲く」
...あれもお前お蔭さまで此間は昇給させて頂いたし...
樋口一葉 「十三夜」
...なにはともかく、大至急、お耳にいれておくほうがいいと思って、それで……それはもう、あなたさまのおためになることでしたら、いかようにも、相勤めまするでござるだけど、お蔭さまで、今日はくたくた……ええ、朝の十時ごろ、いきなり築地の「山城」から電話をかけてきたものなの...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...お蔭さまで、わたしはまだ正気でいるし、呂律(ろれつ)もちゃんと廻っているのですよ」リザヴェッタには夫人の言葉がよく聞こえなかった...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...お蔭さまで助かりますと...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...これもお蔭さま本というものは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お蔭さまで……へへ……」「何がお蔭さまだ...
夢野久作 「暗黒公使」
...「ええ、お蔭さまで...
横光利一 「旅愁」
...失礼ながらお蔭さまで...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...お蔭さまで山の淋しさにも多少は馴れた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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