...お膳立(ぜんだ)てしたり...
泉鏡花 「海異記」
...「何のことはない、お膳立てをして、御馳走にあづからなかつたも同然だ、なア」と老人もがツかりした...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あまりに幼稚なお膳立てでした...
海野十三 「振動魔」
...君のお膳立(ぜんだて)にしたがって...
海野十三 「四次元漂流」
...俺がちゃんとお膳立てして置いたところへ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...申分(もうしぶん)なくお膳立てが揃っているんだよ...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...それとは打つて変つて伯自身のお膳立(ぜんだて)は伯爵夫人のお心添(こゝろぞへ)で滋養本位の柔(やはらか)い物づくめなので頓(とん)と腕の見せどころが無いさうだ...
薄田泣菫 「茶話」
...あれは敏子が勝手にお膳立てをしたので...
谷崎潤一郎 「鍵」
...すっかりお膳立(ぜんだて)が整うまではナオミに知らせない決心を以て...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...お膳立てをするほんの僅かな間でも...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...福子の親父(おやじ)だのと云ふものがお膳立てをしたからなのだと...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...すっかりお膳立(ぜんだ)てが出来たところで...
徳田秋声 「仮装人物」
...社大党は一定のお膳立てをしなければならぬだろう...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...あらかじめお膳立てをしておいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...それこそとても素晴らしいお膳立(ぜんだて)じゃないか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...メアリと僕とでお膳立てするから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...おまえさんがそこまでお膳立(ぜんだ)てをしてくれるつうなら...
山本周五郎 「似而非物語」
...閻婆(えんば)もそこは巧く逢う瀬のやりくりをお膳立てしてやるしかなかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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