...な」これは猫八には先に虎のお終いでちょッと言い損(そこ)ないをしたと思えた...
岩野泡鳴 「猫八」
...――これで話はお終いだ」男は言い終ると顔をあげ...
梅崎春生 「蜆」
...――それでお終いだった...
海野十三 「蠅男」
...私はもうお終いです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...何もご存じないの? もう舞踏会はお終いになっちゃったんですよ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...又『お敷きになつてもいゝぢやありませんか』などゝあゝ重々しくお終いまで言つてしまつては駄目だよ...
高濱虚子 「俳諧師」
...お終いのほう忘れちゃった...
林不忘 「安重根」
...それこそお終いだぞ...
徳田秋声 「黴」
...とかくお終いは芸者が背負(しょ)いこみがちのものよ...
徳田秋声 「縮図」
...(一九三六・五)一〇 吏道振粛三六年三月十八日に広田内閣の政綱のお終いの方に...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...人間もそうなってはお終いだ...
戸坂潤 「社会時評」
...これでお終いたアあンまり馬鹿にしているよ...
久生十蘭 「魔都」
...ご覧の通り解散を命じられましたから残念ながら「唄う鶴の会」はこれでお終い...
久生十蘭 「魔都」
...とうとうお終いに勝ったのは...
宮本百合子 「いとこ同志」
...これでモーお終(しま)いかね」中川「お終いだ」大原「それでは僕もお暇(いとま)をして停車場(すてーしょん)へ出かけよう...
村井弦斎 「食道楽」
...もうお終いだから我慢してね...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...お終いには笑って帰すという母の腕前はたいしたものであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...今は一番お終いの扉である...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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