...そのランプはごくお粗末なものでしたが...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...座敷箒の箒の部分を切り捨てたお粗末な杖である...
梅崎春生 「狂い凧」
...ごくお粗末な田舎駅の汽車弁当である...
梅崎春生 「腹のへった話」
...思ったよりお粗末だが...
海野十三 「蠅男」
...一般にごくお粗末な霊魂不滅観を抱いていた...
大杉栄 「奴隷根性論」
...瓦で拵へたやうなお粗末な坊さんが一人衝立(つゝた)つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...日本(にほん)の西洋家屋(せいようかおく)はお粗末(そまつ)で却(かへつ)て感(かん)じが悪(わる)うございます...
徳田秋聲 「微笑の渦」
...一体文化の民族性と階級性とを同列に並べるということがお粗末な思索なのだが...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...「あんなお粗末な家をつくって...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...お粗末なものでよかろうと...
豊島与志雄 「波多野邸」
...そのお粗末な装束に処女の体臭と...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...溜塗(ためぬり)のお粗末な脇差を天秤(てんびん)差しにし...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...グランデッカールのレヴィウ「世界一周」お粗末なもの...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...皆お粗末で不味し...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...同国の裁判はとてもお粗末だし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...お粗末な程簡短な人間には...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...余りにお粗末すぎる...
吉川英治 「新書太閤記」
...お前ミサコさんに世間ありふれたお粗末な友情でおつきあいしては不可(いか)んよ...
吉行エイスケ 「女百貨店」
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