...そのランプはごくお粗末なものでしたが...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...ごくお粗末な汚ない机一つと幾つかの椅子と寝台一つのファニテュアで...
大杉栄 「日本脱出記」
...お粗末でございますが...
薄田泣菫 「茶話」
...お粗末きわまるガラスで...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...商人宿といった感じのお粗末な日本宿にはいった...
高見順 「いやな感じ」
...旅の服装も、お粗末である...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...「お粗末ではござりまするが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...こうした「お粗末な」戦争ジャーナリズムも案外決してお粗末な意味のものではなくなりつつあるわけだ...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...お粗末なところではありますけれど...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...いくら金助がお粗末だからといって...
中里介山 「大菩薩峠」
...お粗末にしてはならないという恐懼(きょうく)の心と...
中里介山 「大菩薩峠」
...余りお粗末にやれば……」それは奥さんに従いて来た奥さんの声だつた...
中原中也 「分らないもの」
...お粗末なお弁当をひろげて...
野村胡堂 「胡堂百話」
...青い玉や赤い玉の出るお粗末な花火を上げるのも好きだし...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...腹がたつほどお粗末なものだった...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...日に三度のお粗末な飯と早く夜になつて寝ることより他に楽しみを持たぬ小僧等の身の上――夜は九時十時まで夜業にぼい使はれて...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...わたしはお辞儀はもっともっとお粗末でいいから事務をちゃんとして欲しゅうございます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お粗末な命の落し方を遂げてしまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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