...お粗末であるかを見よ」と云ふ響のみを聽くやうな氣がした...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...お粗末なサツマ揚げを入れたら...
梅崎春生 「狂い凧」
...「本當にお粗末に出來てると見えて...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...旅の服装も、お粗末である...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...」「お粗末さまでした...
太宰治 「佐渡」
...お粗末な段階に位置するものだというのである...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...「あんなお粗末な家をつくって...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...お粗末なところではありますけれど...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...お粗末にしてはならないという恐懼(きょうく)の心と...
中里介山 「大菩薩峠」
...極めてお粗末なのが二軒ばかりあっただけだった...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...お粗末な口の利きかたをした...
林芙美子 「あひびき」
...お粗末なオルドヴルに...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...――こんなお粗末な飜譯で見ましても...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...日に三度のお粗末な飯と早く夜になつて寝ることより他に楽しみを持たぬ小僧等の身の上――夜は九時十時まで夜業にぼい使はれて...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...6715お粗末な皮にくるまっている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...お粗末な命の落し方を遂げてしまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...このお粗末な車を見て...
吉川英治 「親鸞」
...お前ミサコさんに世間ありふれたお粗末な友情でおつきあいしては不可(いか)んよ...
吉行エイスケ 「女百貨店」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??