...お粗末なことを發見せずにはゐられなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そのランプはごくお粗末なものでしたが...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...座敷箒の箒の部分を切り捨てたお粗末な杖である...
梅崎春生 「狂い凧」
...お粗末なもんですよ」と僕は言い返してやった...
梅崎春生 「蜆」
...ごくお粗末な汚ない机一つと幾つかの椅子と寝台一つのファニテュアで...
大杉栄 「日本脱出記」
...有合せの枯っ葉を縫いつづくった草庵とでもいうべきお粗末な住家で...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...お粗末な坊さんは...
薄田泣菫 「茶話」
...お粗末きわまるガラスで...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...活動小屋と言ったほうがぴったりするくらいの可愛らしくお粗末な小屋なのであるが)その映画館にはいって...
太宰治 「メリイクリスマス」
...とある一軒の甚だお粗末な洋館でした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...尤もこの評論家自身がお粗末だと云う意味ではない...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...髪はお粗末な洋髪で...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...お粗末なお弁当をひろげて...
野村胡堂 「胡堂百話」
...お粗末なオルドヴルに...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...お粗末な程簡短な人間には...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...自家製のお粗末なのですものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...表口はお粗末だがね...
夢野久作 「焦点を合せる」
...米ツキ蝗(ばった)みたいにお粗末な手をあわせた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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