...お稲荷講、万年講、お稲荷さんのお初穂(はつ)...
泉鏡花 「薄紅梅」
...春木少年がお稲荷(いなり)さんの崖の上から月明(つきあ)かりに見ていたとおりだった...
海野十三 「少年探偵長」
...お稲荷さんの荒れはてた祠(ほこら)の中から...
海野十三 「少年探偵長」
...春木少年はお稲荷さんの祠を偵察(ていさつ)した...
海野十三 「少年探偵長」
...「――万歳? あ、あれはええものだす、……そやけど、何だつせ、わてが今からちやんと云うとくけど、あんたはん、えらい出世しますで、……失礼ながら、お父はんどこやあらへん」「――さうかい、そりやあまり当てにならないね、……お稲荷さん、こちらも見てあげてくれ、見料(けんれう)として、もう一本つけさせよう」老人は、相手があまり信用してゐない風を見せたのに、ちよつと不平さうにしたが、お銚子が来たので、「――さうやな、……あんた、ゆうべ、けさがた、どないな夢を見やはつた」と、私の方へ向いた...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...お稲荷(いなり)をまつった社(やしろ)がある...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...三本ならびの杉(すぎ)の木の下に昔から屋敷に伝っているささやかなお稲荷(いなり)のお堂があって...
太宰治 「新釈諸国噺」
...お稲荷の鳥居をくぐり...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...大師さまやお稲荷(いなり)さまへ出かけたものであった...
徳田秋声 「あらくれ」
...白狐のお稲荷様の使だ...
豊島与志雄 「道連」
...いちばん好きなところは今も神田川のふちにある和泉町のお稲荷さんであつた...
中勘助 「銀の匙」
...六お稲荷さんへ行かない日にはきたない財布にお賽銭と木戸銭用の小銭を入れて牢屋の原へつれてゆく...
中勘助 「銀の匙」
...お稲荷様へするのも...
中里介山 「大菩薩峠」
...お稲荷様の拝殿の鈴を隠すというのも受取れないことです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お稲荷(いなり)様と申している社殿の中にあったのじゃ」「ヘエ――」「それも一度や二度ではない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私に酉刻(むつ)半(七時)頃お稲荷様まで来るようにと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お稲荷様の前には...
牧野信一 「泣き笑ひ」
...……あとで文句をくうと」「いや決して」吾助はお稲荷様ぐらいに誓ってもいいらしかった...
山本周五郎 「長屋天一坊」
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