...そうそうあっちこっちのお相手はできない...
伊藤野枝 「出奔」
...君の露出狂のお相手はごめんだよ...
江戸川乱歩 「断崖」
...さうして長明入道さまを将軍家のお歌のお相手として御推挙申し上げたのでございましたが...
太宰治 「右大臣実朝」
...こちらから見たぐあいでは腰元どもの立ちいふるまいのうやうやしい様子からどうもその琴をひいた女が主人らしゅうござりましてほかの人たちはそのお相手をしているようなのでござりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...そんなお相手をしている暇はないの...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...同業者の誼(よし)みにあんまり黙っていても悪いようなら議論のお相手もしよう...
永井荷風 「妾宅」
...お相手の御辞退は仕(つかまつ)りませぬ」「別に拙者の相手を所望するのではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...いかで先生のお相手がつとまるべき...
中里介山 「大菩薩峠」
...入らっしゃればお相手もし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...情の港のとまり船、さまざまな甘い、かなしい追憶の積荷(つみに)は、三味線をとって、お相手をして、地(じ)を弾(ひ)いているおしかさんの方にこそ、思いやられることが沢山にある...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...はじめは見神師フィリップが会議のお相手をしていたが...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...三田はお相手にあきあきして...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...そのお相手をしていて覚えたのかと思われる...
柳田国男 「木綿以前の事」
...いつも秋沢さまのお相手をするので癖になったのですって」「あなたもあがったんですか」「ほんのお相伴くらいでしたけれど」小松はもういちどいたずらめいた笑い方をした...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「このお客さんの酒のお相手をしていたんですよ」と女が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...さいごのお相手を勤めさせていただこうぞと...
吉川英治 「私本太平記」
...お相手いたそう」いの字ヶ原のまっただ中に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お相手に立ちまするが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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